「自分らしく」を探し続ける道。

先日、仕事で接点がある人と、はじめて個人的な話をする時間があった。
普段は、目の前にある仕事の話しかしないので、どんな人なのか、どんな背景をもって
いるかなど知る由もなかったが、知っておくとおつきあいもしやすいため、
声をかけてみた。
その人は、自分のことをぽつりぽつりと話しはじめ、いろいろお聞きしているうちに、「自分も本当は今尾さんみたいな生き方をしたい人なんですよね」という言葉が出てきた。
「でも、今は家族もあるし・・・」と、ほんとうはやりたいこと、生きたい道があったけれどそれではない道を選び、生きていると言われた。
話を聞きながら、その人は自分らしく生きられているのかな。と気になってきた。
もしかして、ずっと我慢や妥協を続けている・・・のではないだろうか?とも思った。

結果的には、どの道も自分が選んだ道なので、どの道を歩んでも自分の道であるが、
その道が自分らしく進める道であれば、良いと思う。
そのためには、家族や同居人と話し合ったり、お互い理解、協力をすることも大切だ。

自分はこう生きたい。こんな人生にしたい。

小さくても夢や、思いをなくさずに、どうしたら自分がやりたいこと、
進みたいことができるのか。を持ち続けたい。
ひとりで生きると、自由があって、どんなことも、周囲に遠慮なくできそうに思うけれど、
家族や同居人がいれば、ちょっと不自由もつきまとうが、別の良さもある。
あれもこれも、は難しい。
それとどう折り合いをつけるのか。
諦めず、折り合いをつけ続けるのが、生きること。

「わたしは、自分らしく生きているだろうか?」
と改めて自に問う。
今は、大きく頷ける。
子供の頃は、そうではない面もあったが、それは親の世話になっていた時代だから
当然のことだ。
「大人になったら、好きなようにしろ」
と何度も言われた時代。その時代こそが、自分らしさを考えさせてくれたのかもしれない。
もっとおしゃれがしたい、もっと〇〇へ行きたい・・・。
それができるために、がんばってきた18歳以降の人生・・・。

今日までをふりかえると、自分らしさ・・そこにこだわり、そこだけを選び、
そのために生きてきた人生だったかもしれない。
人によって、何が「らしさ」なのかは異なるが、
私の場合は、今の日々の生き方そのものが、自分らしい、そうありたいと生きている。
だから、今、とても幸せだ。そして、周囲に感謝している。
周囲の理解や応援なしでは、自分らしく生きることは、難しい。
そして、平和であるからこその、自分らしさでもある。

自分らしくは、人は与えない。自分がつくること。
自分が意識し、そちらに向かうよう努力すること。

「まあ、いいか。」
と妥協した時点で、らしさは崩れてしまうような気がするから、
そこは気を抜かず、「自分らしさ」を希求し続けよう。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク