久しぶりに同郷の方と話をする機会を得る。
東京で22年前に出会い、その後、上海への食の現地調査にも
ご一緒した方。
昨年秋のふるさとコンサートがご縁で、久しぶりの再会となった。
あっという間に2時間。20年近くのご無沙汰であったため、お互いの
その後について情報交換。
ま、ひとことで言えば、「いろいろあったのよ」。
でも、そのいろいろを乗り越え、さらにパワーアップされ、のびやかに
いきいきと人生を謳歌されている様子がわかって、とてもうれしく
思った。
「年齢は七掛け、だからまだ42歳よ」と言われ、そこはあまり
ピンとこなかったが、どんなことにも前向き、そこが若々しい。
そしてこれからの人生にテーマをもち、次代に伝えたいことに取組み
愉しみながら生きておられる姿に、感銘を受けた。
その方の場合は、きものや、書道を通じて「和文化」を若い世代に
伝えていくのがテーマだそう。
楽しみながら世の中の役に立てる、とは一番幸せなこと。
心地よい刺激を受け取りながら、私自身も今後の自分の生き方を改めて
見つめてみよう!
そんな前向きの朝。録画してあった中村紘子さんのチャイコフスキー
ピアノ協奏曲第一番の演奏を試聴し、感動。やっぱりすごい、かっこいい。
演奏は昭和56年のもの。というから、まさしく自分の高校生時代に重なる。
当時、あこがれていた中村さんの若き日の演奏ぶりを見て、感動していた。
今も同じ気持ちになる。ああなりたい、ああなりたかった。・・・
でも、過去形で終わり、夢で終わりではなく、
今からでも遅くない。と思い直す。
大勢の聴衆の前で大喝采を浴びるそんな演奏家にならなくていいから、
音楽を通じて、誰かを幸せにすること。そして、独学でいいから、
昔弾きたいと思っていた曲にどんどん挑戦すること。
音楽は聴く歓びだけでなく、自らが演奏する愉しみもある。
そして、その愉しみを少しづつ人様におすそ分けできるように進化
すればよい。
と、七掛けどころか、三掛けの18歳になった気持ちで、さあ、
これからがんばろう。と思えてきた。
憧れをもつ。夢を見て、動き出す。
待っているのではなく、自分から仕掛けていく。
人生は観覧車のように。還暦で1周目。そして今二周目がはじまったばかり。
まだまだ回る。
さあ、中村さんの演奏をもっと研究、そして練習。その時間を作らねば。
そこが課題だ。
人生欲張りに、自由に生き続けよう!
憧れをもつ、夢を見る、動き出す。
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