桜咲き、送り、送られ、また・・・。

3年前の今日撮影した、桜。満開である。
この日、母を送った。
3月30日は、わが人生で最も忘れられない日である。
全部覚えているが、思い出すと泣けてくるので、ぐっとこらえて、はや3年。
今も同じ気持ちのままでいるが、なんとか気丈に生きた3年間。
桜の花びらは散っても、記憶は散っていない。心の中は満開のまま・・。

今、改めて ほんとうに人生は桜のようであると
しみじみ・・・。
それにしても、あの桜満開のなか、参列いただいた方に送られてお別れできたことは
まるで映画のワンシーンのようで。不思議としかいいようがない。
母を乗せた車のクラクションの音・・・がよみがえる。

母の人生は、まるで桜のようであった。
そして、それぞれの人が、桜のように咲いて、散っていく。

母はさくら、父は鵜飼。
そんな風にそれぞれの人生を描いている。

さて、私の場合は・・・。
桜のようにいきますか。いきたいね。
満開のときは瞬間で、感動している間に終わっていく。
なんとドラマチックな結びだろう。

今日からあたたかくなり、各地で桜の花が一気に開くだろう。

じきに散るまでの間を愛でたい。

送り、送られ、人生はそんなもの。
今日は元気な母を思い出し、一緒に桜を見上げたい。
そして、一緒に送っていただいた方に感謝したい。

満開は、美しく、切ない。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク