久しぶりに尊敬するド・ロさま ゆかりの土地に足を運ぶ。
遠藤周作が、この海はポルトガルにつながっていると言い、自らの終の棲家にも
希望していたとされる、映画「沈黙」の舞台にもなった、長崎市のまさに最果ての地、外海である。
この地に明治時代、キリスト教が解禁されてから、フランスよりこの地に移り住み、生涯を長崎の人々、特に女性の自立(と信仰)について大きな導きをされたド・ロさま。下の写真の出津教会も、ド・ロさま自ら手掛けられた建築物であるが、建築のみならず、印刷・医療・教育にいたるまで、本当にマルチな才能を長崎の人たちのために発揮された。
マルチタレントとは、まさにこういう方のことを言う。
と、いつも、ド・ロさまゆかりのここに来ると、神様が与えた才能~ということ
について考えさせられる。
その下の写真は、ド・ロさまが母国から取り寄せられたオルガンと、時計。
いずれもいまだに現役である。一度、新潟の方たちを招いてここでコンサート
をした日々も懐かしい。
ド・ロさまは、今もここに眠っておられる。
豊かな才能を人々の幸せのため、世のために発揮された生き方は、本当に見習いたい。もちろん、才能がなくては何もできないが・・・。
さまざまなことに興味・関心をもち、アンテナを張って、教養を身に着け、実益に生かす。少しでもド・ロさまに近づけるように・・と、思うのは自由だと、赦していただけるだろう。
それにしても、出津教会を訪ねるときは、いつもこのような空。
青い空に教会の白がとても似合う。
真のマルチタレントはもしかしたら、空の色までコーディネイトしているのかも?
改めて、ド・ロさまに心より敬意と感謝を。
真なるマルチタレントのお方に。
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