久しぶりに長崎の町を訪ねる。いい天気で清々しい。
一方、風が強く、見た目と違う厳しさも感じる。
宗教弾圧や原爆といった人類史上類を見ない苦難を背負って来た長崎。
この写真は16世紀に、キリスト教を厚く信仰する26名の方たちが殉死された西坂という場所である。殉教の地に立つということだけで、特別な感情になる。
そう、いつもここに来ると、為政者、権力者の非道を思い、ここで亡くなられ、聖人となった方々の思いを想像し、祈りを捧げる。
あってはいけないことが起きる。それを乗り越えて、先人たちは生きてきた。
この歴史から学ばなければならない。
長崎の街は 苦難を何度も乗り越えて来たからこその、優しさと強さがある。
だからここが大好きで、訪れるたびに新たな力がインスパイアされるのを実感する。
優しく、強い人になれるように、と長崎の空を見て思う春。