学生時代にタイムトリップ

春といえば、終わりとはじまり、別れと出会いが交差する
季節でもある。日本ならではの年度末カレンダーがあるせいか。
卒業と入学・・・。
どちらにせよ、胸を膨らませて次に進む人口が日本中にあふれる
この季節。
先日、京都のある中学校の前を通ったら、その日は卒業式の当日だった。
正式には卒業証書授与式である。
大きな書で書かれたその看板の前を通った時、懐かしい気持があふれた。

最近、学生時代の恥ずかしい、懐かしい思い出に触れる機会が続いている。
たとえば、高校生のとき。仲良しの友達と出かけた高山への小旅行。
10代のころから旅が好きだったのだ。
高山の少し先にいくと、飛騨古川という城下町もあるが、そこにも立ち寄った。
たまたま、先日NHKの昔の番組の再放送でその古川のことを取り上げており、
まさに40年前訪ねた和ろうそくのお店、職人のおじいさんが映っていた。
あ、この人に会ったことがある。店先でろうそくを作りながら、解説されていた。
ふと、わが高校生時代のことを思い出した。
普通列車に乗って、時間をかけて出かけた楽しい旅。

また教育実習に来られた先生と、最近再会。当日の私のおてんばぶり?のエピソードを
お聞きし、背^ラー服姿のピアノ漬けの高校生である今尾昌子を思い出した。

春はそんな思い出にも多く出会う季節。自分が卒業したころ、入学したころ、引っ越した
頃・・・。
今は学生時代に比べると、3月末だからと格別な思いや変化はないが、
それでも、日本中が東西南北移動するこの風景を見ながら、
人が動くことで、新たな化学反応がこれから起きることへの期待感を抱く。

学生時代。まだ将来は見えていなかった。
迷いのまま、出発した。
そんなこと自体も、今は懐かしい。
学生時代。何十年も会っていない同級生は元気だろうか?

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