愛しの白物との別れ。

白物家電といえば、もともとは冷蔵庫、洗濯機、エアコン・・。
毎日毎夜、人々が使い続けている。お世話になっている。
それなしでは生きられない。
これだけネットが普及しようが、AIが登場しようが、冷蔵庫も洗濯機も
エアコンも日常生活には不可欠である。

そんな中で、わが家の洗濯機。なんと10年も使っていたようだ。
製造年が書かれたシールをみてびっくり。
東京にいた頃から使っていたのだ。東京から一緒に引っ越して
きたのだ。もうそろそろ・・・壊れるかも・・・と思いながら日々
お世話になってきた。
とにかく朝も夜も・・・出張行く前、戻ってから、とにかく洗濯機を
よく回した。
洗濯機が私の日々の暮らしを一番理解しているのかもと思うほどに、
三度の食事より洗濯・・・。
洗濯機がない生活は考えられない・・。
その愛用マシンが、少し大きな音を出し始めた。
あ、もうそろそろ、ちょっとやばいかな。
思い切って、買い替えに挑んだ。
本当に壊れるまで使っていたかったけれど、そうもいかない。

長年使う道具には愛着がわく。
今回新たに購入したものも、このマシンの後継機種のようなものだ。
形、デザイン、機能ともに慣れている方がいい。

いよいよ洗濯機交換の朝がやってきた。
前夜には「最後の洗濯」をした。
急に馴染みの洗濯機との別れが寂しく思えてくる。
どんなときも手伝ってもらった戦友!である。

なぜか、当日の朝は撮影をして、洗濯機に「ありがとうありがとう」と
声をかける。こちらは、リサイクル家電として、また誰かのお役に立つ
こともあるのだろう。業者さんに導かれて部屋を出ていく洗濯機を
名残惜しく見送った・・・。

そう、この洗濯機とは東京から一緒だった・・・。
私のバタバタな50代を毎日、毎日見守ってくれた。
「よく働くね~。今日はどこ行くの?」
「今回は多いね~。どこ行ってたの?」
そんな言葉を発していてくれたかもしれない。
10年も使えると思わなかったけれど、本当によく働いてくれた。
白物家電。

洗濯機のおかげで、仕事もできる。
ほんとうにありがたい道具たち。
どれだけのモノに、先人たちの知恵に支えられて日々の自分の
暮らしがあるのか・・・。

洗濯機が交換され、早速新しい白物で初洗濯。
ああ、ちゃんと使えた。

日常が途絶えないこと。これが安心の秘訣。
生活とは、こんなことの繰り返し、積み重ね。
あらゆるものに感謝をしながら、1日をはじめよう!

白物!あって当たり前ではないことを忘れずに。

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