「黒いひまわり」とともに祈る日。

2月24日はロシアがウクライナに軍事進攻した、戦争を仕掛けた忌まわしい日だ。
あれから2年経ってしまった。
長い歳月である。あれからずっと戦争状態が続き、罪なき多くの人々が犠牲になって
いる。自分の国を守るため。このことのため、いわれなき戦いに向き合わなければ
ならないとは、本当に不運なことである。

夢や希望に満ちたはずの人生が、独裁者のせいでズタズタにされ、家族も愛する人も
そしてふるさとも捨てなければならなくなってしまった、そんな人生・・・。
想像するだけで身震いがする。

ウクライナの各町では、一見日常生活が維持されているように見えるが、毎日の
ように爆発が起き、警報とともに逃げなければならない、こんな生活・・・。
いつ襲われるか、いつ命を落とすか、自分自身も、家族も・・・。

天災も困ったものであるが、人災であれば恨みや憎しみも増す・・・。
何もなければ、平和に生きられるのに、その国の歴史や地政学的な位置により、
運命は変わる。ほんとうにウクライナの人のことを思うとこんなに離れていても
首謀者への憎しみの感情も沸いてしまう。人間とは恐ろしい存在だと思えてしまう。

2年も続いていたら、疲れ果てる。どうでもいいわ。なんでもいいから早く終わって
くれ。と自暴自棄になってもおかしくない。
でもあきらめては、いけない・・・と頑張り続ける人たち。

本当に戦争は何の意味もない。いいことなど何もない。
大国のおごり、権力行使・・・。辟易する。

この戦争が始まって間もないころに、頭に浮かんだ「黒いひまわり」。
早く戦争が終われと祈りを込めて作った。
まだ見ぬひまわり畑がなくならないようにと・・・。
今回リリースしたアルバムにも挿入しているが、この曲を支持してくださる
方は多い。みなさん、同じ気持ちになってくださっているのだ。

昨日もこの曲をひとり弾きながら、この無謀な戦争の終結を祈った。
今日も明日も祈り続けたい・・。

黄色いひまわりが元気に咲き誇る、そんな日が戻ってくることを
心より、心より祈っている。



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