昨年末からはじまった仕事。ある企業のコーポレイトサイトのリビルドである。
近年、1年に1件はこの類のテーマにも取り組んでいるが、今進めているのは昨年の
秋から企画がはじまったもの。
そこからチームで役割分担をして、原稿作成をし、雪の年末に撮影をして・・・今
はデザインも完成に近づき、2月末、3月末と段階的に公開できる目途が立ってきた。
最初の段階は何もカタチがない。
どういうものをつくればよいか?クライアントの要望は?その先のメッセージターゲット
への響き方も考えながら、あれこれと提案しながら、議論を重ね、クリエティブスタッフ
にデザインを依頼しながら、作り進めていく。
プロデュース、ディレクション、コピーライティング・・・。
前職含め、こういった仕事を長年してきたせいか、やはり今もゼロから作り上げていく
仕事は馴染みがある。
自分が引っ張っていかないといけない緊張感と責任があるため、プレッシャーもあるが
その苦しみを越えての作品づくりとなる。
思えば、正月三が日もずっと考え、原稿を書いて・・・という年明けであった。
それが今だいぶ形になり、ゴールが見えてきた。
「あと一息です。もう少しです。」
と、チームにも声をかける。
姿かたちが見えてくると、安心する。
しかし、印刷物であれば刷り上がるまで、WEBであれば公開するまで、本当に安心は
できない。
はじまりはいつも、何もないところからのスタートである。
どんなものを作りたい、誰に何を伝えたい。
そこからはじまる。
ゼロからつくる生みの苦しみと、できたときの達成感。
苦労があるから、歓びがある。
終わりなきトンネルはなし。
今、トンネルの向こうの光が見え始めている。
もうしばらく、もがくとしよう。
仕事は、こんなことの繰り返し。
生きている間に、どれだけのトンネルを通るのだろう。
いつか終わる、できあがる。
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