Enjoy Tokyo!

いやー、最近、都内を訪れる外国人は本当に増えている。京都は昔からそうであったが、とくに最近はパリを抜いての人気ぶりで、ますます過熱気味。東京は広い分だけ、京都のように集中してはいないが、それでもいたるところに外国人をみかける。
地下鉄のアナウンスも、必ず英語も入れて方がいいんじゃない?余計な効果音にお金をかけるよりも、と思うほどだ。路線図をじっと見ながら緊張して乗っている様子、自分もパリに行ったら同じだと思いながら、一緒にドキドキして、思わず声をかけそうになる。
外国人観光客にとって渋谷の交差点は面白いらしく、あの混雑の中の整然をクールといい、その様子がSNSで海外で広がっているようであるが、地下鉄の朝ラッシュはいかがだろう?あれは呑気に見て写真を撮るという風情ではないし、絶対に恐怖を感じるであろうから、見物客もいないと思うが、週末の地下鉄ならば快適だ。
そして、ミュージアムは観光客が必ず訪れるスポット。都内には数多くの美術館、博物館があり、海外からの来訪者も増えた。今回、国立博物館へ出向いたが、常設展には外国人観光客の方がとても多い。刀、甲冑、仏像、着物・・・などなどが人気だ。そりゃそうだ、日本ならではの文化歴史を象徴している。彼らは一眼レフのカメラでどれらの展示物を撮影する、あるいはスマホでカシャカシャ撮る・・・。これは一昔前はなかった。音ありの撮影、これはちょっとやめてほしいが・・。注意は行き届かない。存分に楽しみ、そして気に入った作品の絵ハガキを買い求めていく。
博物館の外は上野公園。そちらでやっていた岐阜県飛騨市のイベント。テントが立ち並び、各ブースで名物を販売。その中にあった「みたらしだんご」「五平餅」を売っている店に行列が。自分もつい懐かしくなって並ぶ、後ろにすぐ人が続く。2~3人あとに欧米人らしき観光客も。前に並んだご婦人に、「これは何ですか?」といろいろきいている。わからないけれど、とりあえずなんだろう?という感じで並んだようだ。そしてその英語でのやりとりを見て、面白いと感じた。「だんご」を知らない人にどう説明するか。そして伝わる、そしてどこから来たの?どれぐらい滞在するの?などなど楽しそうに世間話が続く。自分がもし欧米人だったら、やっぱり並んでみるだろうな。普通に英語で会話をする人たちを見かける場面をみつけ、東京も変わったと思う。
国籍を越えた、ちょっとした非日常が交差する。東京は確かに立派な国際観光都市だ。爆買いはしてくれなくていいから、日本のいいところをみつけて、いい経験をいっぱいしていただけたら。とにかく東京の週末は、国際的だ。いつまでも安全できれいな町でいることが課題だと思う。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク