還暦から回り始める観覧車、出発。

組織で働き、活躍してきた同世代の仲間たちは、60歳を節目に
次のステージに・・・。
いつかそんな日がくるのかと他人事のように思っていたが、
まさしく昨年からそんな例が続いている。
自分の周りでは、60歳で定年退職する人はほとんどおらず、雇用形態を
変えて勤務を続ける人、役割が代わって同じ会社で仕事を続ける人・・。
どちらかというと、長年勤めた職場で引き続きというケースが多い。
ではあるが、最近、それも続けながら、自分がしたかったことに挑戦したい
と動き始める人もいて、独立開業、創業するにあたってのアドバイスを
求められることもある。
アドバイスなんておこがましいが、まあ25年ひとりでやってきたことが
これから自営になろうとする人には参考になる点もあるようだ。

人生あと5年かもしれないし、やりたいことに賭けてみたいんだよね。
これなら自分は世の中の役に立てるかもしれない。だから今しかない。
とにかくこれまでの35余年の社会人時間を活かして、次は自分でやって
みたいんだよね。
そんな思いを最近、聞かせてもらう機会が増えている。
35歳を前に脱サラを決めた自分の当時に比べ、60歳からの創業開業は
勢いよりも重みがある。そして、人生の総仕上げに向かう覚悟も感じること
ができる。60歳になって新たな挑戦を始めようとするとは、なんと素敵な
ことだろう。
そんな仲間の再出発をどんどん応援していき、私自身もさらに向上心をもって
新たなことも、積み重ねてきたことも選んで実践していく覚悟だ。

「しっかりした税理士さえついていれば、まずは大丈夫なんじゃないかな」・
と、たまたま連日そんな会話をしている。
新年なので、余計にそんな思いが膨らみ、やらねばモードになっているかも
しれない。
経験を積んできて、さらに今後世の中に役立ちたいとスタートする人たちの
目は優しく、輝いている。そう、ギラギラしていないのだ。

高齢化社会は、経験を世の中に還元する社会と言い換えたい。
元気なうちに、やろうと思ったことを、一緒に!
人生、存分に生きなきゃ!

還暦は60年で1周する観覧車が一回り。
さあ、ここから二回り目。
5年で回るか、10年で回るか。
そのコースはさまざまであるが、
とにかく、
ここで止まらず、回り続けるとしよう。

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