赤か黒か、を越える。

世の中、いろんな仕事がある。
収益性の高い仕事。常に利益を生み出す仕事。
これが多ければ多いほど、経営的には安定する。
そうありたいものだ。
一方、事業をする以上、新しい挑戦をしなければ成長・進化はない。
挑戦する場合、いきなり収益を出すことは難しいことも多い。

決めた課題に対して投資する。
その瞬間は当然、赤字になることもある。
それを覚悟して、取り組む。

でもその赤字が、他の案件で収益を生むことにつながることもあれば、
時間を経てしっかり実を結ぶこともあり・・。
やってみなければわからない、ということも多いのが現実だ。

「損して得とれ」
という言葉がある。
個人的には損得勘定という言葉自体はあまり好まないが、
目先の利益追求だけでは、仕事は継続できない。ということは
経験済みだ。

モスフードサービスの創業者が
「たらいの水」の話をよくされていたと関係者の方から聞くことが多いが、
これはもともと、二宮尊徳さんのお話しだとか。
改めて感動するし、共感するし、そういう生き方をしたいと思う。

仕事も含め、人生にはこの発想がとても重要で、
「利他の心」とも通じると思う。

ということで、今は赤字であっても、自らの意識と行動次第で
結果、黒字になることは多い。
小さな取り組みではあるが、自分もこのことは経験済だ。

25年間、この仕事を続けてこられたのも、
このような考え方が無意識のうちに支えになっているのかもしれない。

とにかく目先の利益にだけとらわれず、大きくいこう。
何がしたい、どうなりたい?
ここに向かっているのであれば、今は赤字でも、大丈夫。
目指す道が間違っていなければ、いずれ実を結ぶはず。

むしろ、見方を変えれば、数字の赤字は、心の黒字という
こともあるのだ。

ビジネスとは常に物心両面であるが、あえて心を大切に
していきたい。


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