先日、ある企業での社員面談のときのこと。
一人の社員さんの面談にとても心動かされることがあった。
その方はとくにその仕事の専門知識を特に持たず、パートとしてその会社で
つとめはじめ、その後、社員として雇用された。
その人は、パートから社員にしてもらえて本当に幸せ、ありがたいという
言葉を連発し、仕事させてもらうなら何でもします。もっとその世界を知りたい
ので、周囲に追いつくように、もっと勉強がしたいです。
来年はそういう年にしたいです。上司も認めてくれましたし、がんばります!
と、とにかく前向きな言葉を発してくれた。そして、その目はとても輝いていた。
感謝の気持ちと、成長したいという気持ち。
このやる気は会社に伝わり、上司はもちろん周囲も応援してくれている。
ああ、なんと素敵なことだろう。その社員さんを見て、会社もご本人も幸せだと
実感した。
一方、話は変わるが、週末、久しぶりに寄席に出かけた。噺家さんたちの話し方、
表現の仕方を学ぶため。もちろんそれは大いなる楽しみでもある。
コロナ禍に出かけたときは観客もまばらで、少人数のお客を前にがんばって
おられる姿と打って変わり、満員の会場で起きる笑いの渦は、話し手にも火を
つける。やっぱリこういう仕事は観客がいてこその芸であると再実感。
その話術、表現、ネタに刺激をいっぱいもらった。また、芸人としての生きざまも
勝手に想像し、この仕事が好きだからがんばれるんだろうなと想像する。
好きだから、苦労も厭わない。お客さんが笑い、幸せな瞬間を過ごしてくれたら
芸人冥利に尽きるだろう・・などと・・いろいろ考え、時に笑い、涙し、見守る。
そして帰り際、演者の皆さんが玄関で客をお見送りされるが、あまりに印象に
残った噺家さんの姿が見えたので、声をかけた。
「とっても素晴らしかったです。初めて聞かせていただきましたが、こんな人が
いるのだ大いに刺激をもらいました。がんばってくださいね。応援しています」
すると、その噺家さん、ニコッと笑って、「そうですか~。それはそれは良かった
です。ありがとうございます」と言って、汗が光る額がまぶしい、いい笑顔で、
応えてくださった。
ああ、今日もええ仕事した~という感じである。
以上の2つの例はまったく違う例であるが、仕事に対して前向き、ひたむきな
素敵な例として共通している。
どうせやるなら、相手に喜んでもらえるように、そして自分も幸せになるように
一生懸命仕事しよう。そうしたら人が認めてくれる。自分も成長できる。
それが仕事だ。
いろんな人の仕事ぶりを見ながら、自分も姿勢を正しながら、日々成長したい。
今年もあと数日だ。いい仕事納めになるように!
一生懸命、仕事しよ。
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