60回目の誕生日となった。
親が生きていたら、父は87歳、母は84歳か。
そう、27歳と24歳で私の誕生となった。
あれから60年というわけだ。長い。短くはない。
もう電話をかけたり、メールで
「誕生日、ありがとう」という相手はいなくなってしまったが、
誕生日だけは巡り、さまざまな思い出がよみがえる朝。
あの親が存在していなければ、この私はここにいなかった。
たまたま、あの親なのか、もしくは、あらかじめそのように仕組まれていたのかは、
神のみぞ知る。であるが、現実、与えられた環境で生まれた私は、
60年も生きてしまった。長いけれど、あっという間でもある。
たまたまなのか、必然なのか、わからないが、今日のところ、まだ生きている。
不思議なものだ。
これからも、もうしばらく生きるとするならば、
残された人生、自分にとっても、周りにとっても、
いい思い出になるような瞬間づくりを重ねたい。
まだまだ、これまでどおり、これまで以上に元気に走ることができるが
永遠ではないから、その自覚をもちたい。
そう、すべてが永遠ではないことを改めて胸に抱き、
その時、その人、その場所での時間を丁寧に紡ぎたい。
これまで出会い、お世話になってきた皆様に心からの感謝。
そう、これからの人生は、「感謝祭」でいこう。
楽しいこと、わくわくすることを心がけ、相手にそれが伝わるように。
ということで、ここからは、わが人生感謝祭。
グラン・ルー25周年。今尾昌子60周年。
これからも、これまでも。
人生は観覧車のように。
くるくる回して、祭をはじめるとしよう。
誕生日、ありがとうございます!