デジタル社会になり、「共有」という言葉がやたら増えてきた。
驚くほどに、日々のビジネスのやりとりで、この言葉を
まるで「合言葉」のように、皆が多用するようになった。
個人的には安易に使う言葉ではないと思うことも多いが、
ネット環境が整った現在、このことはコミュニケーションの
基本のひとつになっている。
アナログ社会では、「共有」は、紙ベースや伝言でしか
できなかった。それと比べれば、今の時代はメールでCCしたり
さまざまなネットワークツールのなかで、仲間とひとつの情報を
瞬時に共有することが容易であり、伝える手間が省けて
大変便利である。
一方、ネット環境が異なったりすると、その共有もむつかしい。
情報が見えている人と見えない人が出てくると、その差を埋めなければならない。
その場合は、丁寧にコミュニケーションをすることが必要になる。
共有のいいところは、関係者に見えるということ。
それが見えない状況であれば、見えるようにしていかねばならない。
今の時代、何かと便利になっているが、
コミュニケーションの基本を忘れてはいけない。
と、改めて感じる今日この頃。
そして、パソコンに向かってのコミュニケーションももちろん
重要であるが、報連相はとても重要で、とくに顔が見えるコミュニケーション
に勝るものはない。
ビジネスの基本は、共有。
そして、その前に報連相。
信頼関係をつくるためには、人と人の関係づくりが大切。
そのために報連相は共有のため、そして共感、共創のためにも
大変重要なのだと思う。
DXの時代と言われるが、大切なことは、あくまでも人である。
そこを忘れず、丁寧に関係づくりを行うことを大切にしたい。