隔月の岐阜新聞でのコンサートも、もう何年続けている
ことになるだろうか?東京暮らしのときから、通っていた記憶があるため、
7~8年は続けていることになりそうだ。
いろんなお客様に出会ってきた。
初めて来た!と喜んでおられた方が増えることは、本当にうれしい。
演奏を聴き、一緒に音旅を楽しんでいただく。
いい顔になって、皆さんお帰りになる。
ああ、今日も良かったと思う反面、演奏は毎回反省だ。
でも、お客さまがまず喜んでおられたら、成功と思えば良い。
昨日は、「今年、皆勤賞でした!」という方もおられて、
本当にありがたいと心から思った。
来られるお客さんも、いろいろだ。
あるお客さんは、目的があってコンサートに来られた。
私の演奏姿を見にこられたのだ。演奏を聴くことももちろんではあるが。
そのお客様、ついその観察に夢中になり、演奏中、スマホで撮影・・・。
思わず、ちょっとアクションが大きくなってしまい、他のお客様が??
になってしまい、こちらもドキドキしたが、そのお方、実は
絵を描くため、私を観察に来られていたのだ。
あれから2か月。
「絵がだいぶ、できたよ。いいのが描けてる」
なんと、演奏している私の姿をモデルに、作品を創っておられるのだ。
ほんとうに、描かれたんだ。
途中までできている作品を見せていただいたら、
私が立って弾いて歌っているその姿そのもの・・・。
揺れる洋服のしわや、髪の毛、指先・;・・。
グランドピアノに向かう私の姿。そんな構図の絵を見たのは
初めてだ。
「今週、先生に見せて修正入ると思うけど、いいのになると思う」
と画家さん。
そう、そのお客さまは、画家としてコンサートに来られていたのだ。
来年の展覧会に出されるとのこと。
自分の姿が絵になるなんて、うれしいこと。
私自身、楽しみだ。
コンサートに来られるお客様、人それぞれ。
ひとり一人の人生にお役に立てていたら、
五感のどこかに触れることができていたら、
それで十分。
ユニークな経験をたくさんいただいた、今年のコンサート。
もうこれでおしまい?なんだか、そうではなさそうだ・・・。
まだわからないが、まずは予定をコンプリート。
多くの方にお聴きいただき、本当に幸せな2024年。
感謝と安堵と。そして肝心の演奏の反省は次に活かすとしよう。
自分にとっては、ここが一番大切だ。
聴く人、見る人、観る人。
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