下の写真は何?一見すると、新聞折り込みに入ってくるカラーチラシ
の折った束。
実はこれを広げると、写真の下にある立体物に早変わり。
広告チラシを有効活用した、使い捨ての「ごみばこ」である。
なんと、これを90歳を越えたおばあさんがデイサービスに通う
傍ら、自宅で毎日せっせと作り続けているのだそうだ。
自宅で購読している新聞のチラシだけでは足りないため、施設にも
声をかけたりして、チラシを集めながら、せっせと折り続ける。
施設の人に聞くと、デイサービスの活動で、折り紙も一緒に行うが
この利用者さんは、この折り方を習ってからハマってしまわれたのか、
とにかくずっとおり続けておられる。しかも折り目がきちんときれい
に出るように、折ったものを布団の下に敷いて圧をかけて、仕上げて
おられるという念の入れよう。
そして、作り貯めたこのゴミ箱を、デイサービスにプレゼントされる
そうだ。300個まとめて、つい最近は500個まとめて寄付された。
このゴミ箱は、施設で毎日利用されている。チラシで作ってあるため
気軽に使い捨てでき、とても重宝である。
先日、コンサートに出かけたら、「マーサさんも良かったらどうぞ」
と一束プレゼントされた。
折り込みチラシで作ったゴミ箱。すごいなあ。ひとつ作るだけでも
すごいが、300個、500個とはびっくり。
「〇〇さん、すごいね~。ありがとうね。本当に助かるわ~」
施設のスタッフが皆、この利用者さんに感謝と感激を伝えることが
この方のさらなるやりがいにつながっているのだろう。
人に喜んでもらえることがあるということは、健康長寿にもつながる。
人の役に立つことは生きがいになる。
実際、私もいただいたこのゴミ箱を使ってみたが、ちょっとしたゴミ入れ
に、携帯用にもよさそうだし、すぐ捨てることができるという点でも
大変便利。出張にも持参してみようかな。
そして不要になったチラシを再利用されているので、環境にも
優しい。こんなサステナブルな護美箱、とっても素敵だ。
いくつになっても、どんなことでも、人に喜んでいただけることを
続ける。折り紙。心を結ぶ今も昔も変わらない、素朴であたたかい
コミュニケーションツールだ。
おばあちゃんの「サステナ護美箱」
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