おかげさまで、12日に開催したふるさとコンサートには、本当に多くの
歓びの声をいただいた。
やって良かったとしみじみ、じわじわ感じ、感動をゆっくり味わっている。
が、一方、イベントというのは本番を作り上げるまでの事前準備と、終わって
からの処理や片付けやもろもろ、やることがいっぱい。事前にすることは自分の
計画通りにやればいいが、事後は結果に合わせて動かねばならないので、
やることは増える。その分、余韻も味わえ、感動も・・・。
今回、ほんとうに多くのお花をいただいた。そのお礼と、そのお花の活用を思案。
当日に実家と自宅に分けて移動。乗用車に全部乗り切れず、2回に分けての搬送
となった。これはうれしい想定外。(運んでもらった家人には感謝)
抱えきれないほどの大きいお花。ひとりで鑑賞したり、棲む人がいない実家に
いっぱい飾ってもお花に申し訳ない。もったいない。
ということで、そのお花の行き先がひらめいた。
時々演奏に行き、応援していただいているデイサービスである。
今回コンサートのことが新聞掲載されたときも、記事にいちはやく反応された
方、でも移動できないためコンサートには行きたくても行けない・・・という
方に少しでも楽しんでもらいたいと急きょ、花をもらっていただくことに。
連絡をしたら、喜んですぐに取りに来てくださった。施設と母がお世話になってきた
96歳のおばあさんのお宅に届けてもらう。
おばあさんからは、超感激の電話が入る。
こうやってみんなで喜ぶのが良い!感動のお裾分けだ。
そうこうしているうちに、急に新潟から来られた夫妻の帰り時間が気になった。
コンサートの前日から岐阜入りされ、鵜飼い見学をし、コンサートを観てから
犬山城に行き、そしてもう1泊、そして明治村へ。コロナ後、初の夫婦旅行。
旦那さんが車いすを必要とされるのも移動が慣れておられるといっても、大変だ。
あ、岐阜駅か名古屋駅で見送ることができたら!
急に思いつき、電話をして乗車予定の新幹線の時間を確認する。
岐阜でオンラインでやっていた会議が終わり次第、急いで駅に向かう。
岐阜駅から名古屋駅へ快速電車で移動。名古屋駅に着くのは、
新幹線発車の6分前の予定。慣れた名古屋駅、走ればいける。
でも、入場券を買わないと新幹線ホームへ行けない。
ここで時間がかかりそう・・。
岐阜から名古屋への移動時間は、そんな計算をしながら、新幹線で食べられるように
と車内おやつセットをつくる。朝買ったみかんふたつと実家にあったおかき。
これなら荷物にならないだろう。よし、これをホームで渡すぞ!!と意気込む。
絶対に間に合う、絶対改札を突破する!ちょっと新幹線の時間が遅れて出発だと
うれしいとか勝手勝手に瞬間、思ったりもしたが・・・。ネットでは平常運転。
名古屋駅に着くと階段で転ばないように気を付けながらも、猛ダッシュ。
こんな時に限って、混んでいる。いや、金曜の午後はこんなもんか。
新幹線改札の手前であと4分ある。ところが、きっぶ売り場が長蛇の列。
あ、ここは読みが甘かった。
そ戸で、ダメ元で改札の係の人に、泣きそうな声で
「ここで、入場券は買えませんか?20分の電車乗る人を送りたいので」
「ああ、ここでは買えません」の一言。
そこでかたまった。もうホームで見送ることができないことが決定。
そうこうしているうちに、頭の上でガタゴト音がしはじめた。
時計は14時20分。ああ、この電車だ。ああ、出た。ああ、間に合わなあった。
と思ったら、なぜか涙があふれて、一人で改札の外で泣いていた。
(今から思えば恥ずかしいが)
「間に合わなかったので、改札の外で見送っています」メッセージを送ったら
ちゃんと乗られている旨の返信、そしてその後、東京駅の乗り継ぎも終わって、
無事、新潟行のとき号に乗り換えも終わったともメッセージ。
私が心配していると思われたのだろう。
「新潟駅まで行かないようにね、お宅まで気を付けて」
車いすがあるから、短時間の上下車は一仕事だ。
と、そんなこんなのイベント翌日。
感動は後からやってくる。という感じで、
今回遠方からはるばるきてくださった方はじめ、地元の皆さまにも
お礼のご連絡をしながら、感謝を伝える。
最後のお客様が、帰宅されるまで、イベントは終わらない。
ドタバタのあと、自宅に戻ったら宅急便が届く。
東京の弟(?)より、今回行けないけど・・と、オリジナルラベルの
スパークリングワイン。観覧車マーク。びっくり。
乾杯するようにくれたんだな・・これも涙。
皆さまのおかげで、翌日、いっぱい感動をいただきました。
本当に、ほんとうに ありがとうございました。余韻は尽きず・・・。