結びはA(エー)か、Am(エーマイナー)か

CD楽曲の最終確認を行う。だいぶ客観的に聴けるようになる。真剣に集中して聴くと精神的にしんどくなるため、ヨガをしながら、とかその音楽にあわせて体を動かして聴いていると、だんだんその作品が意外といいじゃん!という感じになってくる。
曲の最後が実は大切だ。私の場合は、Aマイナーな女だといつも思っている。自分で創る曲はなぜかイ短調の曲が多いのだ。そう、マイナー派である。しかし、マイナーな曲だって最後までマイナーでなくてはならない、とそんなことはない。どんなにマイナーな曲でも最後をAで終わると、薄闇の中に薄日がさしてきたような、そんな感じにもなるのだ。その終わり方は自在だ。
さて、今回の音確認。自分の作ったワルツに乗って調子よく体を動かしていた。やっぱりAマイナーの曲だ。このままいくと、Aで終わると明るく終われるな~と思ったとたん、その曲はAマイナーで静かに終わった。あ、マイナーで終わっていたのか。
そう、この1コードは実は曲の締めに重要だ。マイナーで終わるにも、Aで終わるにも意味があるのだ。
たったひとつのコードでお客様の気持ちも変わるはずだ。
ひたすら演奏して録っていたときと、今の気分が変わっているせいもあるのだろう。ま、アドリブワルツということで、どっちもあり。
さて、人生、Aで終わるか、Aマイナーで終わるか。
本人的にはAで明るく終わりたい。そして周囲にとって少し余韻をもって最初Aマイナーそして時間が経ってAに変わる・・・なんて結びがいい。
コードの付け方ひとつで人生も明るくもどうにでもなる。

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