新潟では何名もの新聞記者と接し、交流の機会をいただいてきた。
かなり親しくさせていただいた方もおられ、今もつながりは消えていない。
新潟の仕事が一区切りしたときも、記事にしてくださったり、こちらも取材先を
紹介したりと、持ちつ持たれつ、いい関係を育ませていただいた。
そんなこともあって、新聞記者という仕事には親しみをもっている。
地方紙、全国紙、経済紙、業界専門紙、最近ではネットニュースなどその種類も
多様になっているが、私が個人的に好きなのは地方紙だ。
とことん地元に寄り添う姿が気に入っているし、新聞不況と言われるネット社会でも
地方紙は地方に寄り添い、独自の工夫で頑張りぬいてほしいと思っている。
先日、地元地方紙の取材をうけた。
久しぶりの対面取材だ。
コロナのときは、オンラインではなくメール取材。写真もこちらからメールで
送ったこともあったが、今回は久しぶりに、会って話をきいていただく取材だ。
取材をする仕事も多くしてきたが、今回は取材をうける立場。
質問に沿って、答えていくことになるが、自分の思いもあるため、またどうしても
自分から話してしまう傾向があり、記者さんはじっと聞き、時にメモをとり、
時に録音がちゃんとできているかスマホを気にしながら・・の進行。
彼は相槌をうちながら、どういう記事にしていこうか聞きながら、考えておられるな、
とこちらも相手の様子をうかがいながら、言葉を選ぶ。
「はい、よくわかりました。では、あとは撮影を」
30~40分話をしたあと、今度はピアノに向かっている姿を撮影してもらう。
今回はこちらの宣材写真ではないため、お任せするしかない。
「いやー、向きはこっち側よりこっちがいいですが」
と言いながら、記事にする方にお任せすることにする。
記者という仕事。ネタを探し、または送られてくる情報を吟味しながら、
取材をして原稿にして、撮影をする。
いつのどの紙面への掲載になるかは記者自身もわからないとのこと。
原稿を次の工程に回したら、あとはお任せになる。
掲載される側は、どこに?いつ?とどきどきするが、記者にしたら、一つの原稿が
終わったら次の取材へ・・とどんどんこなしていかねばならぬ。
なんせ、新聞は日刊である。
そして責任ある表現をしなければならないため、細心の注意も必要だ。
と、地元の地方紙の記者さんとの時間を過ごしながら、ふと新潟の記者のみなさんは
お元気かな・・と思い出す。
新聞不況といわれても、地方紙は元気だ。
これからも地域に寄り添い、地域のみなさんに活力を与える素敵な情報を発信
し続けてほしい。
取材を受けることで、いろいろ勉強になる。
話を聞く仕事も多いが、聞かれ上手もコミュニケーションには重要だ。
新聞記者という仕事。
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