たら、ればバースデーと。

9月1日。関東大震災から100年。その経験から現在は、防災の日として
いざ!に備えるための取り組みが広がっている。

この記念日は、私にとってもうひとつ、大切な日である。
母親の誕生日である。今も元気でいてくれたら、生きていれば84歳になる。
3年前までは、毎年欠かさず、なんやかんやと何かしらを送り続け、どこかしらか
電話をかけていたか、メールを送っていた。
「おめでとう。もう〇〇歳やね~」
「もう年やわ。」
そんな掛け合いも、今は懐かしく、そのときの声がかすかに聞こえてくる。

人の歴史は、生まれた日から息絶える日まで。
亡くなっても誕生日は大切だ。
生誕84周年。

母はきっと、幼き頃から、自分は関東大震災の日に生まれたと心に刻み、
毎年、誕生日を迎えていただろう。

そんなわけで、なぜか母と防災はいつもセットで思い出される。

100年前の今日を想像しながら、そして84年前の母の誕生も想像しながら
9月がはじまる。

さまざまな経験、教訓を残してくれたすべての先人に感謝し、
平和で穏やかな今日を大切に生きよう。91(くい)なき人生のため。

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