自分は、商品であると思っている。
自分が何かの商品を売るのではなく、自分自身が商品。
コミュニケーションクリエイターとして、関わる人々、組織のお役に立つこと。
お役に立ってこそ、ああ、あいつは価値があると思っていただける。
お役に立たなければ、たちまち、不要の存在であり、関係も途切れ、市場から
消えなければならない。
ちょっと大げさに書いたが、でも、そういうことだ。
よく転職を考える人向けに、あなたの価値はいくら?と、自分を商品として
考えたときに、いくらの価値があるか?という目安を示すサービスも見受けられるが、
それって?と思うことはある。
これだけのキャリアだからいくら。だから転職しよう。
これで仕事は長く続くのかな。
瞬間、期待されて高い報酬(給料)をいただいても、その価値がなければたちまちに
期待外れとなり、関係は悪化する。
お金ありき、ではなく、自分が本当にお役に立つのか がまず最初にくるべき。
そして、お役にたてば、値上げをしようと言っていただけることもあるし、
それよりうれしいのは、お役にたてれば、長い関係になっていく。
長くその仕事をさせていただけるということだ。
グラン・ルーは今年で25周年であるが、本当におかげさまの25周年である。
この今尾昌子という商品をご理解、愛用してくださる方がいてくださるからこそ、
この風変わりな職業も続けてこられているのである。
金額の高い安いで仕事を決めてはいけない。
金額は瞬間。でも、生きていく上では大切であるから、もちろん安売りはしては
いけないが、そこを交渉する前に、まずお役に立つこと。
そして、ずっとつながっていたい、ずっとお役に立ちたい仕事ならば、
長くその関係を続けられるように、努力すること。
雇用されていても、そうでなくても、仕事の本質は同じ。
お役に立っているかどうか。ただ、それだけ。
25年間、「仕事くださーい」と営業をしなくても、いつも何らかの課題に
囲まれてやることが満載の日々を過ごしていられることに感謝。
これは、忙しいのではなく。やることがいっぱいあるだけだ。
とにかく、長く愛用されることが一番の歓びだ。
マーサと仕事してよかった。マーサは素敵な仲間だ!とずっとリクエスト
いただけるように、今日も明日も勤勉に、真面目に、そして熱く取り組みたい。
誰もが、商品である。お金をいただく以上、そうである。