「慣れて」好きになる?

つい最近、新幹線の停車駅が近づく際の車内サウンドが変わった。
その話題は変わった当日にニュースでは見ており、そうなんだ。
と思っていたが、実際に聴いたのは昨日が初めてであった。
なんだか、馴染みのメロディではなく知らない音になって違和感を
感じたのは正直な感想。
おそらく30年以上、新幹線を利用して、あの音を聞いて、
下車する準備をしたり、座席を立ったりしてきた時のあの音が
いつもと違うというのは、何とも不思議な感じ。

正直、前のサウンドの方が落ち着きや安らぎもあり、ああ、
旅の終わりという余韻もあって、今となれば、なかなか
良かったのだ。

その昔、こんなことがあった。
利用していた航空会社のロゴが変わって、昔の方が
良かったのに・・と思ったり、同じくデパートの包装紙のおなじみ
のチェック柄が変わったときにも、前の方が良かったのにと
思った。
当時、どちらのときも、「前のデザインの方が良かったです」と
それぞれ予約係やお店の人に、ぽろり感想を言った。
すると、
「そうですね~。人それぞれ、好き好きもありますし」
「まあ、そのうち慣れてきますから。」
と、そんな返事をもらった。
そのときは、そんな回答か・・・と思ったが、今確かに、
その航空会社のロゴも、デパートのチェック柄もすっかり
その会社のデザインとして受けとめ、引き続き愛用させて
もらっている。前のデザインはもう覚えていない。
確かに慣れれば、どうってことはない。

変える側にはその時期や理由があるから、それはそれで
やむなきこと。それに慣れること。

新しい音は、降りなきゃ!と目が覚めやすいかも?
という点で、乗り過ごしには効果的かもしれない。
そんな意図もあっての選曲?かどうかは未確認である。

慣れて好きになる。何事もそうかもしれない。

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