暑さと涼感?まさに夏らしいイベントに挑戦!

いやはや、いろんなお声をいただいて、ありがたい限りだ。
これ以上、夏にふさわしいイベントはないと思われる企画に出会った。

岐阜での話。地域の人がつくった数千個のひまわりの種を空き地にまいた。
そこはたちまち、「ひまわり畑」となって、昨年から花を咲かせた。
記念に、地元の人が元気になるイベントをしたいと、昨年「ひまわりフェスタ」
を開催。真夏の炎天下の開催で、大変だったとのこと・・。
実際、6月に開催した屋外コンサートでも救急車出動となったくらいであるから、
真夏の屋外イベントは避けたいところ。でも、せっかくのひまわり・・・。
ということで、今年は、その畑に隣接する、葬祭会場を使ってのイベント開催
ということになった。
真夏に咲く花を愛でるイベントであるため、もちろん主役はひまわりであるが、
イベント自体を屋外で涼しく・・。そのなかで、ふれあいコンサートをやって
盛り上げてほしいということ。

その主役のひまわり畑の写真を責任者の方から見せていただいた。(下の写真)
「これ、昨日咲いたんですよ。最初のひまわりが!」とてもうれしそうに話して
くださったのが印象的だった。この畑一面がひまわりになる!と思うとわくわく
してくる。
まあ、暑い夏も悪いばかりじゃないとも思えてくる。

ということで、ひまわり畑は楽しみになってきたが、さて、そのイベントを行う会場が斎場?そこでコンサート????

果たして、いったいどんなオファーか?と思ったが、現地を下見。
通常イメージする葬祭場の雰囲気ではなく、音響も素晴らしく、葬祭以外でも
使えそうな空間。教会建築は音響が素晴らしいが、それに共通する天井の作り。
ドーム型になっているため、声がよく通る。
と、音響的には納得。それでも葬祭の会場なのに、ちょっと不謹慎な感じ・・。
と思っていたら、祭壇はちゃんとカーテン(緞帳)で仕切られており、一見
するとそこは普通のイベント会場である。
カーテンを開けると、そこには祭壇・・であるが。

地域に開放し、地元の方に葬祭場のイメージを日常のなかで知っておいて
いただき、いざというときにお役に立てれば・・という意図もあるが
ある場所を有効活用して、地域の交流の場にしたい。という思いに共感、
喜んでお手伝いすることにした。
とはいえ、カーテン越しの祭壇に背を向けて、お客様に向かって演奏することに
なる。

2年前の親の葬儀のことを、久しぶりに思い出し、瞬間、胸がいっぱいに。
それでも、今となれば、もう客観的に見ることができる。
「ついに、ここでもコンサートすることになったよ」とちょっと笑いながら親に報告する。
きっと自分が喪主として、葬祭に関わっていなければ、このオファーもちょっと
厳しかったかもしれないが、今は、以前より葬祭が自分のなかで経験のひとつ
となり、人を送ることの大切さも理解できているため、今回の企画も興味をもって
取り組める。

というわけで、このお盆は葬祭場を使ってのコンサートに挑戦。
リクエストは「ひまわり」に関する歌を歌ってほしい。元気が出る歌をやってほしい。
ということ。

いろんな意味で夏にふさわしいイベント。
変わった工夫をする人には、こちらも興味が湧いてアイデアも膨らむ。
咲き始めたひまわりが、いいタイミングで満開になることを願って・・・。

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