優れたアーチスト。才能があっても、世に名前が出ないまま
一生を終える人もいる。
私もいろんな作家さんに会ってきたが、経済面でどう生きて
おられるのかと気になる方もいる。
ある方の作品が有名になれるように、ささやかな応援を
してきた日も、今となれば懐かしいが・・・。
やはり、この世界も発信力は重要だ。
素晴らしい作品を制作しても、それを認めてもらえる場や
理解し、支援してくれる人との出会いがなければ、有名になることは
難しい。それだけでなく経済的なサポートをしてもらえる人の
存在があるかどうかで、その人の作家生活自体も変わってくる。
もちろん、経済的な豊かさを求めて作品をつくる人が
本当の芸術家であるかどうかは、疑問であるし、それを求めない
生き方こそ、清貧なる生き方こそが、美しいが、何もなければ
活動自体ができないため、支援はやはり不可欠だ。
画家だけでなく、音楽の世界も同様。
スポンサー、パトロン・・・。そんな人に出会うことを夢見て
ひたすらに制作に打ち込む作家たち。
作家の使命・・・いかに人々に感動を与える作品を、つくることが
できるか?
そして、いい出会いに恵まれるか?
孤高の人として生き続け、作品を作り続けるのも、
ひとつの道であるが
良き支援者を得ることができれあば、もっと大きな仕事が
でき、その仕事の軌跡を後世に残すこともできる。
久しぶりに大原美術館に足を運び、そんなことをしみじみ考えた。
そして、ご無沙汰している作家さんのことが改めて浮かんだ。
もちろん「出会い」はアーチストにのみ必要なことではなく
ビジネスでも、人生そのものにおいても・・・。
出会いこそ、すべて。これは間違いない。
出会える力も、実力のうちか。
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