長崎からの暑中見舞い

暑中見舞いを印刷して・・・という習慣がないけれど、気になる方へ、手書きで1枚のはがきをお送りすることはある。もちろん先にいただいた方への返事はする。そのとき、この方にはどの絵柄の、写真の、デザインの、色のハガキが良いかと考えて書くのも楽しみだ。でも、時々書き間違えて、失敗作。せっかくのポストカードを無駄にすることも少なくない。老眼とパソコン使いの生活で手書きは少し緊張するようになった。そしてバタバタしている毎日、あわてて書こうとして、そういうときに限って書き損じる、今日はゆったり、ハガキでも・・・という日があればよいか、なかなか・・。
最近、連日、暑中見舞いが届く。ビジネス関係の方から、遠く離れている方から・・。ありがたい限り。
そしてこの春、初めて訪ねた長崎の原爆ホームのおばあさま。100歳まで生きるわよ~。とお元気な方だった。その方から、アップのお顔の写真入りの暑中お見舞いハガキが届き、驚く。おお~。1回しかお会いしていないのに、ありがたいこと。お元気なんだ。
この1枚のハガキを作り、出すのに家族のサポート・協力もあっただろう。
遠いあの町のあのホームのあのおばあさまが、自分を思い出し、暑中見舞いをくださるとは感動的だ。暑さも忘れ、長崎のことを思い出す。
そうだ、今週末は忘れてはいけない日なのだ。原爆から70年生き延びてきたこのおばあさまからのハガキをみながら、自分の中に熱き思いが込み上げる。夏がきたら思い出す・・うーん。と、とにかくまずは返事を急ごう。
いろんな夏。忘れてはいけないこと・・。1枚のハガキが私に語りかけてくるような気がした。

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