企業の相談会には、実にさまざまな業界、業種、立場、キャリアの方がおいでになる。
なんとかもっとよくしたいとの思いで相談会を利用されるので、みなさん、具体的に何とかしたいという課題があり、前向きである。
ある方は、私に会うために、話をするために、まずは聞いてもらおうということで、自己紹介に始まり、これまでの活動について、何が問題で、これからどうしたいと思っているのか・・・について熱く語られた。ああ、何かを聞きたいという前に、自分の考え方をまず聞いてほしい、これでいいものか確認されたいんだな~とその話しっぷりから推察し、途中で口を挟まず、傾聴することにする。一通りお聴きすると、いろいろ見えてくる。自分の新たな挑戦、新たなスタートだとおっしゃる。意気込みを感じる。ただ、思いがあふれて、どうしたものかが自分でわからなくなっているのかもしれない。自分の一番やりたいことは何か、それに向かって何をどう進めていくか。一度冷静に考えてみることが良いのではという話から始める。アイデアを提供するだけでなく、考えをまとめていくサポートをするのも大切な仕事。道をつくるお手伝いというと大げさかもしれないが、行きたい方向を定め、そこに行けるように見守る存在も必要だ。
この世に数多く存在する経営者の中で、あふれる、熱き想いがない人も稀にいる。ただ、気が付けば思いもないまま跡継ぎになっていたというケースも稀にあり、その場合は正直残念に思うこともある。本気であること、まず、熱き思いがあるということが大切。人生の夢、仕事の夢をもっているということだけでも経営者、ビジネスマン、仕事人としての第一ハードルを越えているように思う。
その思いあふれる相談者の方は、1時間たっぷり話して、そしてしっかりこちらが言う言葉も受け留めて、元気にお帰りになった。苦労を乗り越えていこうとする、思いあふれた人を心から応援したい。他人事ではなく、自分ごとと思えることが多いから、共感できるから、応援したいと思えてくる。いろんな方にお会いするたびに、応援しなくては!と思う人が増えてくる。
想いあふれる人を応援したい
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