梅雨の晴れ間。朝から気温も上昇。ふるさとのJAからお声がけいただき
地域交流の新拠点、ふれあいプラザのオープニングイベントに出演。
ここで暮らす住民の皆さんと、歌の交流をさせていただく貴重な機会を
得た。
晴れ間は、まさにハレの日。田んぼや周囲の山の緑が、目に優しい。
オープニングにふさわしく、開かれた場所でということで、今回のコン
サートは雨でなければ、屋外でという設定。
私は建物の入り口に立って演奏、合唱される皆さんは私の前に。
そして客席は駐車場。テントを張ったり、椅子が並んだり・・・。
周囲は田んぼや小学校だから、大きな声を出しても大丈夫、むしろ
集客には効果的ということで、コロナ予防にも一石二鳥。
おかげさまで多くの方に集まっていただいた。
まずは、地元のご婦人たちと、当JA女性部のイメージソングを合唱。
実は私が10年前に作らせていただいた「みのり愛」という曲だ。
作ってから時を経ても、地域で歌い継がれていることに感動しながら、
一緒に歌う。
みなさん、一生懸命笑顔で、元気にハモってくださり、その歌声は田に、
空に響いた。
人前で歌うというちょっとしたハレの日は、新たな出会いと交流を生む。
さらに、地元小学校の皆さんに登場いただき、校歌を一緒に歌う。
初対面でのぶっつけ本番。土曜の休みにもかかわらず、児童の皆さんが
親御さんたちとやってきてくれた。
写真には出せないが、子供たちが元気に歌う姿を親御さんたちが一斉に
撮影しておられた光景は、まさに現代流であると実感。
きっと出演者たちの昨夜の食卓では、この話題も出たことだろう。
地元の皆さんとの合唱後は、私のミニコンサートの時間。
季節や地元にちなんだ、そして三世代で楽しんでいただける曲を
選曲、多くの手拍子もいただき、ともに歌って、弾いて、汗をかいて
笑った。
ここに掲載した写真を撮ってくださったカメラマンのTさんにも
汗をかきながらフル稼働いただいた。
時代を経て、交流のカタチは変化するが、人がいればなくなることはない。
そして、残り続けるには、変化も必要。
今回三世代の地域交流の場に、しばし同席させていただき、
地域コミュニケーションについて、つくづく考えさせられるとともに
音楽の力が、その交流に役立つことも改めて実感。
10年前に作った曲が、これからも歌い継がれたら、うれしい限り。
人は変わっても、歌い継がれることで、作品とともに「思い」は残る。
その時代に生きた人々の心は、生き続ける。
そんな仕事、活動をもっとしたい、しなければ・・・と改めて。
素敵な交流時間。
空の上から両親も喜びながら、笑顔で拍手を送ってくれていたことだろう。
そこに人がいる限り、ふれあいは続く。
歌い継がれ、そして未来へ・・・。
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