仲間との会話で、感動的な言葉に出会った。
「自分の周りに困っている人がいて、それを助けられる自分がいたら、助ける。
ただ、それだけ。ただ、そのときに、いちいち自分が何者だとか名前を明かしたりしない。それが自分のポリシーです。」
そうそう、そういうこと。と思わず手をたたきそうになった。
困っている人がいたら、絶対知らないふりはしない。
できることをする。
その仲間は、たとえば、道端でお年寄りが倒れていたら、助けに行く、状況によっては
家まで送ってあげたりする。ということもあるそうだ。
介護の仕事をされているため、車を運転していても、そういう目で見ているから、意外と
そういう人が道ばたにおられるそうだ。
車を運転しない自分には、まったく見えない、気づかないことであるが、気づく彼は
とにかく、自然にそういう行動をとる。
本当に素晴らしいポリシーの持ち主であり、正義の味方である。
比較にならない些細な話題であるが、この週末の出来事。
大勢の来店客でにぎわう駅前の大型店舗の入り口の受付で、大声を出し、意味不明の言葉を発し続けている不審な客の対応に、店員さんが困っているところに出くわした。
ああ、大変だな。大声でわめくので、他のお客様もその受付を利用しづらい。
大声は暴力になることもある。
接客は大変な仕事だなと思い、いったんそこを離れ、用事を済ませて戻ってくる間10分ほど。まだそこにその大声を出す人がいて、受付の責任者らしき人も登場して、手を焼いている
様子であった。ああ、まだやっているんだ・・・。
と思いながら、そこに向かっていった。
「あのー、すみません。◌◌って、どこにあるんでしたっけ?」
と、受付の人に大きい声で質問をすると、受付の方はほっとした感じで、こちらの
問い合わせに「それは、◌階にございます。」と答えてくれた。実はその答えは
知っていたが、さらに「あ、そこしかなかったでしたっけ?」と再度訪ねているうちに
大声を出していたおじさんは、受付カウンターから去っていった。
「大変ですね。こういう時に他のお客さんが来ると、いなくなるかなと思って
声かけてみました」
と言ったら、受付の責任者が満面の笑みで「助かりました~。ほんとうにそのとおりですね。ありがとうございます」と安堵された様子。
別に人助けというつもりはないけれど、大声を出し続けている人が入口にいると
他のお客さんも不快で、危険な感じがしたから・・のプチ行動。
こんなことも、小さなポリシー?気になることがあり、できることがあったらやる。
だいたい「ほっておけばいい」という風潮もあるが、ほっておけないときには・・である。
命を救うことは私なんかにはできないけれど、コミュニケーションのことでできることが
あれば、いつでもと思っている。
ポリシー。みんなが平和で楽しく過ごせるために自分ができることはやる。
ポリシーのある日々を。それが自分らしさにもつながっていくのだろう。
ポリシーを行動に。
カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク