ニュースな包装紙。

新潟から手作りのお菓子などが届いた。
地元の野菜(越の丸茄子)を使った焼き菓子「マドレーヌ」が絶品。
この商品をPRしたいと出会ってから早、十数年のおつきあいになる。
糸魚川の静かな山村から届くお菓子は、本当にうれしくあたたかい
気持ちになる。賞味期限の短い、手作り、少量のみという貴重品。
今回はそこになぜか赤飯も入っていた。
「25周年のお祝いに・・・」へ?そんな・・。こちらの周年まで
気にかけてもらえているとは感激・・・。
その赤飯を包んである紙は、新聞紙。地元で読まれている新潟日報だ。
まあ、新聞紙に野菜をくるんだり、食品を包むことは慣れているので
違和感がなかったが、さりげなくその新聞紙に何が書いてあるかな?と
紙面を開いたとたん、びっくり!
そこには、私が今まさに読み進めている小説の書評が書かれていたのだ。
しかもその本は、新潟出身の作家(ジャーナリスト)で、大学の講座で
お世話になっている講師の作品。
この本の感想をご本人にメールしたばかりであったところに、
まさか赤飯を包んであった新聞紙で、その方の書評~しかも顔写真付き~
が見られるとは。荷物の送り主は、まさかその作家と私の接点はご存知ない。
いやはや、こんなことがあるのかと本当に目を疑った。
お菓子の送り主に、この驚きの発見を伝えると
「新潟への思いがおありになるので、包装紙につつむよりも、新聞の方が
読めていいかなと思って新聞紙にしました~」
とのこと。
そう、包装紙は見た目きれいでうれしい。でも、ニュースが読める包装紙は
これまたうれしい。思わずその記事をクリッピング。その作家さんに連絡
しなくちゃ!相手の笑顔も浮かんでくる。

それにしても、自分にとって旬の話題で、知っている人が載っている新聞
で包んである赤飯とは、格別すぎる。

包装紙。単に包むだけでなく、さまざまなメッセージを包むこともできるのだ。

子供時代、父が毎日会社へ持っていったアルミの弁当箱は、
新聞紙で包まれていたことを思い出した。
昨日の朝刊を読みながら、ランチしていたのかな・・・。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク