15年ほど前、初めて京都で出会ったその女性。
当時、彼女は20代前半だったのでは。
まさか、その後、こんなにも長い間、そしていろんなところで
会える関係になるとは思いもよらなかった。
京都、ニセコ、東京、京都、山口、オンライン、京都・・・。
彼女と会った町を思い浮かべる。
オンラインはコロナ禍での再会のこと。
彼女が転勤したり、転職すればその先に足を運び。
また私が動けば彼女もはるばる足を運んでくれたり・・・と
何も縛りもないのに、こんなに長く続いてきた関係。
ザビエルの歌を歌うからといえば、地元の岡山から、
はるばる山口のザビエル教会まで来てくれたことは、今も忘れない
感動物語。
突然現れることもあり、なんだかいつもドラマみたいだ。
エステの仕事を長くがんばってきた彼女は、いつしか介護福祉士になった。
全国各地にとどまらず、世界にも冒険に出ていた自由奔放な彼女が
故郷に戻り、お母さまの最期をしっかり自分で看取ったとのこと。
今もふるさとに住み、地元のお年寄りのお世話をしている。
コロナも落ち着き、久しぶりに京都で再会。
彼女と知り合った京都で、また会えるとは感慨深い。
お互い、両親を送った経験を経て、少し大人になったというか、
感謝の気持ちを抱きながら、心のなかに棲む親とともに過ごす
感じも少し似ている。
年はかなり離れているけれども、大切な心の妹のひとり。
「安楽死できたらいいね。」
と、こんな話題も、自然にできるのが、とてもいい。
「京都ってこんなんでしたっけ?」
「今度、またどこかで会いましょう」
別れるときは、どこで別れても出口までついてきてくれる。
送ってくれるのだ。
京都で出会った妹と、ぐるり回って京都で三たび。
次は、岐阜で?津山で?
会えない時間が長くても、一生かけてのつきあいだから、
と気長に再会を待てる。
変わらない関係。京都は私にこんな素敵な出会いも
授けてくれている。