95歳からの年金

超高齢化社会を自分事として実感する一コマに遭遇した。

各金融機関では、さまざまな年金商品を取り扱って
いる。年金なんて・・・と思っていたのに、気が付けば
受給年齢まで、そんなに遠くないところに来てしまっている。


先輩たちが、「もう年金もらってもらう年になった」
と言われても、まったく他人事、遠い未来の話と思って
いたのに、最近では少し身近な話題と感じられるように
なってきた。
もちろん、年金暮らしをしたいと思っているわけでもないし、
生涯現役で生きたいという気持ちは変わらず。

そんななか、ある商品を紹介された。
なんと95歳から受給できる年金。というもの。
これからはじめて・・・の話であるから、35年余り
先の話。
そのためにこれから・・・という話である。

驚いた。
この業界では、常に安心な未来を提供するための
商品として、10年、20年後の話は常識の範囲であるが
95歳とは驚いた。

こういった商品に興味をもって、運用される方もいるのだ。
もちろんお金は寝かせておくよりは、うまく運用した方が
良いのは理解しているが、自分が95歳の時のことは、
正直、想像したくないとも思った。

老いていく自分を見据え、その日に備えるというのも
少し勇気がいることでもある。
いつまでも、この延長でいたいと思っているが、さすがに
35年後の自分がこのままでいられるとは・・・。

人生備えあれば憂いなしであるが、
備えることは、老いを認めることでもあると実感。

保険、年金・・・。もちろん備えは必要。

95歳の自分。
地球はこのままだろうか。

と思うと・・・。そっちへの備えが優先なような気もしている。
地球があってこその、わが身。
未来は明るくありたいものであることに、変わりない。

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