休日、映画を見た余韻で少しまどろんでいたら、
突然襲った大きな揺れ。
映画の世界にさっきまでいたせいか、これが現実なのかどうか、すぐにわからなかった。
でも、確かに揺れている。
テレビのスイッチを入れると、あの震災を思い出す緊急速報の音。しばらくすると画面は
緊急時のフォーマットになりベタ帯に地震情報が映し出される。
さっきまで気持ちよく、止まった時間を楽しんでいたのに、一気に現実。
今回も石川の方が震源と知り、最近、こちら方面の地震が多く、その周辺が地元という
知り合いの顔が浮かぶ。あ、○○さんのおばあさん、大丈夫かな・・。
新潟にも被害は及んでいないだろうか。
こちら名古屋は幸い、瞬間の揺れで済んだけれど・・・。
世間は連休の後半を迎え、それぞれの休日のクライマックスを楽しんでいる頃。
遠出している人、帰路につくひと、それぞれの思い出を胸に・・・コロナとともに
過ごした3年間にできなかったことを取り戻そうと、気兼ねなく非日常を過ごしていた
矢先のこの地震・・・。
被災された方には、心からお見舞いをお申し上げたい。
まだまだ被害が増える可能性もある。
自然は人間界の暮らしやカレンダーとは関係なく、自らのペースで動き、
人間を脅かす存在。恐ろしい。やっぱり感情はない。
予期せぬ、あの揺れの瞬間、自分では何もできないと思った。
「あ、やば、怖い怖い・・」
と、じっとすくんでいた私。
さっきまでどっぷりはまっていた映画の世界もどっかへ飛んだ。
気を抜くな。いつ来るかわからないぞ。
目が覚めた瞬間。
それにしても、ほんとうに突然やってくる。
天災、事故は、忘れたころにやってくる。
忘れてはいけない・・。
気を付けようがないけれど、
備えて楽しむ。なかなか慣れることはできないが、
それが必要と、改めて気持ちが引き締まる。
ふと、防災士の知り合いの顔が浮かんだ。
被災経験からさまざまな学習と対策が生まれた。
経験が教訓になる。
自分はまだ経験はしていないけれど、事例を見ながら学習し、
想像から教訓を得ることはできる。
とにかく、自分事として備えることに尽きる。