変った、変わらない?いえ、毎日変わる。

久しぶりにお会いした方との再会、会食。「なんだか変りましたよね」と言われると不思議な感じがする。人によっては「いやー、まったく変わりませんね。相変わらずですね」
とも言われる。その人が、そのご無沙汰の間、相手(この場合は私)に対してどんなイメージを持ち続けていたかによって、久しぶりの再会時に「変わった」もしくは「変わらない」という反応になるのだろう。
人は毎日、毎時毎瞬、変化していくものだと思う。同じということは絶対にありえない。生き物である以上、毎日死に向かって進んでいる。その過程、いろんな環境でさまざまな経験を積み、それが反映されていくから変わらないわけはない。
何を食べたか、どこへ行ったか、誰と会ったか、話したか、学んだか、何を見たか・・。
すべての経験がその人を変化させる。
久しぶりに会うと、「変わった」とか「変わらない」とかいう話に毎回なるのも、面白いと思う。
現実的には人は日々変化する。一方、こうありたい、こう生きたいという理想・理念はころころかわるのではなく、じっくり育まれ、普遍なるものになっていくのがいいと思っている。
久しぶりに会ったその人は、別れ際「これからも、がんばって生きてください。そうしてもらうことで元気をもらいますから」と言ってくれた。そう、そこは変わらずにいなければ。かなり時間を経て再会することで、昔と違う会話ができることもある。
それは、お互いが変わってきている証拠。たまには、そんな時間も良い。

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