地元のある知人の戦いを見守っていた。
結果が出るまで、がんばって!なんとか当選して!と応援していたが、
蓋を開けたら残念な結果であった。
どんなショックに思われているだろうかと思うと、かける言葉が
見当たらず、二晩考えた。
でも、そのままにしておくのはいけない。ちゃんと声をかけたいと
思い、少し勇気をもってメールを送る。
とにかく
「お疲れ様でした!」の言葉と、これまでの努力への労いと
感謝の言葉・・・。
言葉を選びつつ、でもこれからもずっと応援し続けているという
気持ちを伝えた。
すぐ返事があった。そのメッセージをとても喜んでくださった
ようで、反省の言葉や、周囲の気遣いについて素直な気持ちを
述べておられた。そして、最後に「ありがとう」と結んであった。
ああ、大変だったな。でもちゃんと次に向かって進もうとされて
いるから、大丈夫だ。
メールを読んで安心し、落ち着いたら食事にでも誘おうと思った。
一方、日々の仕事の場面で。
人に何かを伝えたり、教えたりするときには、
いいことも、悪いことも、そして時には言いやすいことより、
言いづらいことを伝えなければならない。
心の中で気になっているのに、ま、いいか。言うと傷つくかなと
留めておくのは、良いことではないし、親切でもない。
と思い、一瞬嫌われ者になるかもしれないが、ちょっと
勇気をもって伝える。
丁寧に心を込めて、理由も含めて、反応を見ながら伝える。
もちろん、出だしはよく考える。
そうすると、ちゃんとわかってもらえる。
そんなこんなで、言いづらいときや、いいづらいことがある。
それを越えると新たな関係に、ステージに向かうことができる。
言わない方がいい。
本当に言わない方がいいことも、もちろん時にはあるけれど、
本当に相手のことを考えたら、伝えるのが良いことが多い。
関係を大切にしたい人こそ、歩み寄りたい。
そして、自分も言ってもらえる、声をかけてもらえる人で
ありたい。
良い人間関係は、最後はお互いの思いやり、そして「愛」・・。
いいづらいとき、いいづらいことほど。
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