手に取る喜び。

ある会社のインナーコミュニケーションのお手伝いをするなかで、
社内報の発刊を提案し、気が付けば半年以上の歳月がかかったが、
準備号を経て、創刊号の作成。予定どおり発刊にこぎつけることが
できた。
監修という役割で企画から編集までアイデアや気になる点をお伝えして、
社内のチームメンバーとミーティングを重ねての発刊。
社内報であるので、ここに画像で示すことはできないが、
A4サイズ裏表のカラー。最小限のボリュームの紙面ではあるが、
無から有への創造は素晴らしい。なかったものをつくるということは
凄いことなのだ。
タイトルも、社内公募にしようと提案し、社内から多くのアイデアが
集まる。その発表や表彰式の様子を紙面にも掲載。

コロナもあって、オンラインミーティングが多かったことに加え、
デザインの確認もモニター越しにチェックを行ってきた。
ほんとうに便利な時代、会わなくてもこんなクリエイティブなことも
できてしまうのだ。
画面で何度も見てきた紙面・・・。
昨日、紙で受けとり、感無量。
やはり、手にとってこそ、わかる存在感がある。
新潟の企業さんが広報紙につかっていた用紙が良いとのことで、
それと同じケント紙を採用、ああ、質感も良く、これならすぐ捨てずに
長く保存しておきたいと思える。

形になったものを手にとって、五感で感じることができる歓びこそ
モノづくりの醍醐味。
画面越しだけでは、存在に触れることができない。この違いは大きい。

メンバーと一緒に、出来上がった歓びを味わいながら2号の企画を
検討しはじめる。
そう、社内報や広報誌は一度つくって終わりではなく、そこから
止まることなく、続いていけねばならない。
毎回、社員の皆さんに手にとる歓びを味わってもらえるように
歓びもつかのま、次のアクションに移る。

手に取る。このことはとても大切だ。
印刷物の存在。そのツールを介してみんながひとつになる。
そんな気もする。

デジタル時代だからこそ、アナログをふれる歓びを大切にしたい。
メンバーのみなさま、大変お疲れ様でした!

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