また9月11日という1日を迎え過ごす。13年目の記念日。あれから、世間ではそのことが忘れられるほど、世界で日本でショッキングな事件や事故が多発しているが、それでも私の中に911は永遠だ。
あの突然にして到着したアラスカの町、フェアバンクスでみた連夜のオーロラ。そして奇遇に同じ飛行機に乗り合わせた人たちとの出会い、助け合い。無事だったんだから、ニアミスなんだから大したことではないと思われるかもしれないが、自分にとってあの衝撃は今も鮮明であり、永遠だ。そしてあの事件があって出会った仲間たちにお元気ですか?の1年ぶりのメールを出す。
その日になれば、やっぱり思い出す人たちなのだ。そしてすでに天国へ行った友人にも、空に向かって呼びかけたくなる。私は今日も生きているよ、生きさせてもらっているよ、と。
忘れない日があるから、毎日を大切にしなければと思う。無事でいられること、安全でいられることは最高の幸運だと思う。311を忘れることがないように、私は911のことも忘れない。
こういう記念日は、もうなくていいのだけれど、自分には選ぶ、決める力はなく、運命の記念日としかいいようがない。それにしても、どうして人は経験から学ばないのだろうか。愚かな争いは人類が存在する以上、なくならないのは本当に情けなく悲しすぎる。
やっぱり一生、忘れない日。
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