書き言葉、読み言葉、伝わる言葉。

時々、企業のトップが書かれる言葉をリライトするというお手伝いもする。
経営者の言葉であるから、影響力も大きいため、心して拝見する。
その思いがちゃんと伝わるか?ターゲットは対外的であったり、社内で
あったりとさまざまである。
その原稿は、相手が読まれる場合も、聴かれる場合もある。
読まれる場合は、長く公開され、何度も読まれることがあるため、
聞かれる場合は、その瞬間が勝負であるため、
それぞれに細心の注意をもって、原稿を拝見することにしている。

ある社長さんから。私の文章は韻を踏むというか、リズム感がある、
それは作詞作曲の活動と関係があるのか?とのお言葉をいただいたが、
言葉は単に書き連ねただけでは、生きたものにならないと思っている。
書いた言葉を声を出して読んでみることで、それが流れ良い文章か
読みやすいかはわかる。
その上で修正を重ねていく。

読んでみるとつながりがどうか?伝わりやすいかわかってくる。
聞きやすいは、頭に入りやすいということ。
であるので言葉を書き連ねたら、なんども読み返すことが大切。
と、とくに公的な発信については、この点を気を付ける。


厳しい情勢のなかで、なんとか舵取りをしていこうとされている社長さんたち。
コロナでプラス、マイナスさまざまな影響を受けた現実を抱え、
従業員の暮らしを守るため、日々奔走されている。
日頃、全員としっかり話をすることは難しいが、節目節目できちんと
メッセージを伝え、共感を得て、共生していかねばならない。
そのためにも、発する言葉は重要だ。

書いたら読み返す。声を出して読み返す。
伝わるかどうか?そのために第三者の確認も、時に有効である。

トップの想い。従業員の皆さんがしっかり受けとめてくれること。
そして、一体となって目指すべき方向へ向かうこと。
そのコミュニケーションのお手伝いが少しでもできたら、うれしい。

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