ローリング(回転)・・といえば、まずは回転寿司。昨今のさまざまな事件から、あの回転ベルトには寿司が回らず、POPが回っているというケースも多いが、ちょっと奇妙な光景ではある。ま、何かがぐるぐる回るだけでも一人でカウンターに座っている分には飽きないが、電気代が気になる。回るPOPを見て、注文する人はもちろんいるのでそれなりの効果はあるのだろう。個人的には「回転寿司」という発想は、食にエンタメ性を盛り込んだもので、本当によく考えてあると思っている。なんとかこの業態もがんばってほしいと応援!
そこから派生して、回転といえば・・という話題。最近、「ローリングストック」という考え方が広がりつつある。直訳すれば、在庫を回すということだろう。
私個人は防災食の専門家の知人から昨年あたりこれからの災害食の動きとして、教えていただいた。災害が増え続ける今日、「いざというときの食事」を、日常の食事の延長の行為として考え、日頃から長期保存できる食品を少し多めに用意し、寝かせておくのではなく、こまめにそれらを食しながら、いざというときの食事を体感し、非常時にあわてないように日頃から備えようというもの。
もはや、乾パンを買って特別に長期保存しておけば安心!という時代ではない。
これからも頻繁に起こるであろう災害に対して、もっと柔軟に対応し、日常生活から防災を意識していこうという考え方は、とても自然であり、理にかなっている。
そして、これならできそうであるし、無駄のない食事を見直す良い機会でもある。
20年前に大きな地震で甚大なる被害を被った新潟県が自らの経験と教訓から、この考え方を県内から全国へ広めていこうということでこの3月から「ローリングストックキャンペーン」をスタートした。https://niigatabousai.jp/news/news-2582
3月11日前後をひとつの区切りとしてスタートしたこの企画は、期間限定ではなく、これからさらに広がり、日常の活動になるように盛り上がっていくとのこと。そうであってほしい企画だ。すでに大手の小売り店ではこの考え方を推し進めており、国レベルでの啓蒙活動も
スタートしている。
ということで、親しい知人が熱心に取り組んでいるこのローリングストック。
私も公私ともに応援をしていこうと思っている。
そこで、我が家のフードストック状況。
仕事柄、いろんな商品を調査企画のためにサンプルとして買っておくことが多い。
とくに缶詰やレトルト品は、関心も高いため、わが家にはいろんな商品がある。
しかし、ローリング(回転)せず、ずっと寝かせてある状態で、賞味期限切れになることも
実は少なくない。そのこと自体忘れていることも・・・。
先日、家で「ローリングストックって知ってる?」と少し自慢げに話したら、
「まずは、家にある缶詰やレトルト食品、とっとと食べてくれ!ずっと在庫されてるよ」
と言われた。
そう、まずは買い置きしたものを早めに食べきる、そこから新たなストック、いやローリング
ストックを。
何でもローリング!回転といえば、まさに観覧車もそうだった。
さあ、できることから、いざ!を考え、実行するとしよう。