事業を継続するためには、従業員の力が不可欠だ。
製品を作ったり、お客様にサービスしたり、それができるための
各工程にかかわる人の力がなければ、どんな事業もなしえない。
社長がどんなにがんばっても、人の力がなければ、現場は動かない。
少子化、高齢化、コロナによるビジネスのありようの変化、
戦争の影響による物価の高騰。・・・・・さまざまな
要因で、働く環境も急激に変わってきている。
高度成長を目指した昭和のあの頃のように、作れば売れる、という時代ではない。
バブルの時代はもう戻らないし、あの時代はもしかしたら、幻想の時代
であったのかもしれない。競争環境も大きく変わった。
日本という国の進み方も、このままでよいという保証は何もなく、
不安、未確定な要素が多いなか、そのなかでどう希望を見出すかがポイントである。
さまざまな諸条件に耐えながら、いかに堅実に着実に事業を継続し、
長く存続できる力をもつか、まさに持続可能な仕事のやり方をみつけ、実行するか。
変わらなくては生き残っていけない、みんなで力を合わせ、知恵を出し合わないと
生き残れない。切実なる時代である。
働き方も変わった。個々の価値観を尊重しながら、あるべき方向に
一緒に進まなければならない。
働く人たちに負荷を与えすぎず、でも、がんばるときはがんばろう!
と前向きに一緒にがんばってくれる従業員を増やすこと。
そして感謝し、ねぎらい、ともにここで働いてよかったね!となるように
日々のコミュニケーションを欠かさないことがますます重要になってきたと
感じる今日この頃。
お客様のための企業ではあるが、その前に従業員があっての企業。
世の経営者は両者に目を向け、心を配りながら、あるべき方向に従業員とともに
進んでいかなければならない。
時代の変化に対応し、柔軟に見直すべきところは見直す。
これまでの常識が変わってもいい。
たとえば、これまで定休日がないと思われていたファストフード店やコンビニに
定休日ができても、それはそれでいい。
休まないお店の価値よりも、営業時間内に最高の商品とサービスを提供して
くれる価値が優先だ。
そして、働く人の働き甲斐を、客の立場からも応援していくべき時代ではないかと
思う。
「ありがとう。おいしかったよ」「また来るね」
こんな一言からも、従業員のモチベーションにつながることは多いはず。
働く力をみんなで育む。そんな社会、いいと思う。