現役の大学生たちに、広報やコミュニケーション力を実践的に学んでいただく
講座を、今年度も行った。といっても、ひとりで連続講座を行うのではなく、
企画制作の仕事をしている女性チームでのリレー講座で、私の担当は最終回。
留学生と日本人学生の混合チームの学生さんたち(理工学部)が自発的に、
一緒に考え、モノを作り上げるという共修プログラム。
成果物も大切であるが、何か月かかけて仲間と一緒に作り上げていくプロセスが
大変重要だ。
ミッションは、これから留学を考えている外国人に向けて、自分たちが学ぶ大学の魅力を
アピールするための広報ツールを考え、カタチにすること。結果的に留学生を増やす
きっかけになれば・・・。
クラスも学年も、国籍も言葉も違う学生同士が、限られた時間のなかで、自分たち
自らコミュニケーションしながら、計画をたてて、作りたいものを具現化していく。
昨年度も本プログラムに参加させていただいたが、毎年学生が変わるため、そのチーム
の雰囲気、空気も変わり、なかなか新鮮だ。
講義の前に、学生たちが自分たちが作ったツールについて、協力いただいた先生たちに
プレゼンする報告会様子も観察しながら、彼らのプレゼンテーションぶりを把握しながら、
午後担当の講座を行う。テーマは、自分たちで作ったツールをどう対外的に発信するか?
広報&コミュニケーションを学び、実践する。初対面の学生さん10名との時間。
あっという間の2時間ほどのレクチャー&ワークショップとなったが、学生たちがチームワークを発揮しながら、一緒に準備をして、皆でプレゼンする姿を見て、若い人に関わり、彼ら彼女たちに何かを伝える仕事は、やっぱり面白いと思った次第。
やっぱり、先生という仕事が好きだったんだ。
講義を終えての安堵感と、人の成長に関わる瞬間に立ちあえることの幸せを感じた次第。
学生さんたちのよき思い出の切れ端になれば、とてもうれしい。
あ、あんなこと言ってたな。あんな風にプレゼンしたな・・・。どこかできっと思い出すこともあるだろう。
40年前は、ピアノの先生でなければ、学校の先生になるしか親を納得させられないと
思い込んでいたが、いわゆる勉強嫌いの私は、結果的に教員免許はとったものの、
採用試験に一度トライしただけで、他の道に進んでしまった。その結果、現在がある。
もちろん、ビジネスパーソン向けの勉強会は、多数担当してきたが、
学生さんと向き合う時間は、これまた格別だ。
学生さんは、利害関係なく、自らの夢に向かって純粋に学ぶ。学ぶことが仕事。
そんな彼ら彼女らに接していると、自分の学生時代を思い出す。
そして、
学校の先生になっていたら?今の人生とは違う展開になっていただろう。
と、教育実習に行ったときの生徒たちは、どうしているだろう。
そんなことも頭をよぎった。
懐かしく新鮮な時間をいただいたこの機会に感謝。
未来を生きる若者たちに心からエールを送りたい。
そして大人も輝き続けないと!と思った次第。
先生になっていたら?
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