昨日の岐阜新聞コンサートでは、コロナ前のように、お客様も多くおいでいただき
おかげさまで盛況に行うことができた。
マスクを外していたお客様はおられなかったが。
311をはじめ、忘れられない出来事や、別れが多いこの3月。
ひとり一人、それぞれの人生の大切なあのときを思い出し、
次に進むきっかけになれば・・。
そんな思いで、春にちなんださまざまな名曲とともに、
オリジナルのレクイエムレパートリーを演奏させていただいた。
「ANNEソロジー」「人生ななつ星」「レクイエム11」などなど・・。
会えない人のことを静かに思い出し、そして私もがんばるから見守っていてね。
そんな気持ちを添えながら・・・。
演奏後、初めておいでになったお客様が
「あのときのこと、思い出して、泣けてきました~」
と直接声をかけていただいたり。
「いろんなことがよみがえって、感無量。涙があふれてきました」
などメッセージを寄せていただいた。
音楽は大切な人、輝いていた時代を思い出す、思い出の「媒体」。
この媒体は、絵画も、写真も、旅、店も含まれる。
大切な人と別れても、失くしても、その媒体を通じて、記憶がよみがえり、
タイムトリップしたり、心の再会ができたりするのだ。
その媒体づくりを大切にしたい。
コミュニケーションクリエイターの使命とは、思い出の媒体づくりも
含まれるのだ。
最近、そんなことを思うようになった。
過去とのコミュニケーション。それは媒体があれば可能。
永遠のコミュニケーション。これも可能。
人生は現実の時計では過去には戻れないが、
この媒体があれば、何度もあの頃に戻ることができる。
今回の演奏を終えて、そんなことを考えた。
多くのご来場、誠にありがとうございました。
「思い出」の媒体づくり
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