知らない番号の電話の着信には注意。
この時代、悪質な電話のいたずらも増えているため、どうしても
電話の着信には注意深くなってしまう。
なんやら怪しげな電話や何度もかかってくる売り込みの番号は
出ないように設定している。
とおそらく世の多くの方が、電話には細心の注意を払って対応
されていることと思う。また、こちらから発信するときも
相手によっては警戒されてしまうので、なかなかむつかしい世の中では
ある。
そんななか、登録のない携帯電話からの着信。
あれ?この番号、以前にもかかってきていたかも?
今回は、なぜか「出てくださーい」と着信音が
声かけているような気がして、少し警戒しながら出てみる。
「もしもし・・・」(少し低めの声で・・)
すると、相手は少し高齢っぽい女性の声だ。
「もしもし~、あのー、3月13日にある岐阜新聞のコンサート、〇〇と〇〇の
二人で行きたいんですけど~」
なんと、コンサートの申し込み。まったく、面識がなさそうなお名前だ。
「あ、来週のコンサートですね。ご連絡ありがとうございます。
わかりました。では、予約入れておきますね。
で、どこでお聞きになりましたか?」
「ありがとう。近所の〇〇さんから聞いて、行ってみたいなと
思って、〇〇さんにこの携帯も教えてもらったんよ。
で、何時から?場所は柳ケ瀬の向こうの?」
「あ、そうなんですね。〇〇さんから聞いていただいたんですね。
ありがとうございます。時間は12時に開場で、12時半から開演です。
昔の市役所の少しだけ先のビルが岐阜新聞の本社です。そこです。
お分かりになりますか?」
「あ、わかったわかった、ありがとう。じゃ、伺いますんで」
と最後は、かなり打ち解け、笑顔で電話を切る。
正直、最初、警戒して出たので、今から思ったら申し訳なかった
としばし、反省。
電話。
このコミュニケーションツールの使い方も様々変化してきているが、
このように電話が唯一の連絡手段として、良き意味で出会いの場に
なることもある。
どこで自分のことを口コミしてくださって、自分の連絡先を伝言
してくださっているかわからない。
これこそが、昔ながらの口コミだ。
これからスタートする仕事も、おそらく主な連絡の手段は電話になる。
そういった意味からも、警戒する電話から、歓迎する電話に
しなければと思った。
それにしても、
「もしもし・・・」
とこのフレーズは電話特有だ。顔が見えない相手に
「申す申す」と呼びかけ、会話をはじめる挨拶。
このトーンを低くするか、高くするかで、こちらの様子も
伝えられる。
これからの「もしもし」は声のトーンを変えて、ウェルカム
モードに切り替えるとしよう。
もちろん細心の注意は怠らず。
勇気をもってかけていただいた1本の電話から、気づきや
感動をいただいた。
来週会場でお会いするのが、とても楽しみだ。
電話が実家で使えるようになったときのあの感動。
改めて思い出して、ベルさんに感謝して、
電話をハッピーに活用したい。
警戒から、歓迎の電話へ。
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