大人が「ごっこ」の時代?

前橋で、昔の小学校の校舎を利用した「町おこし」が盛んだそうで、その人気のわけは「がっこうごっこ」だそうだ。大の大人~シニア層~が、現在閉校している小学校の校舎に通い、授業形式で町のことを学んだりする企画が受けているそうだ。小学校の教室内で町のことを学ぶ授業を受ける、さらに電車にのって近隣の町に出かける遠足のような授業、楽しみは地元のパン屋さんも協力する、昔懐かしい揚げパンが登場するという「給食」の時間。地元の野菜を使ったカレーなど、メニューも小学生時代にぱくぱく食べたあの味を「いただきまーす」。そして最後は卒業式があって、町のスタッフ(先生役)はきちんとした正装で、生徒たちを送りだす、また生徒代表(かなりのおじさま)も答辞を読み上げるなど、ひとりひとりに卒業証書が渡される・・・泣いている方もおられた。本当に小学生に戻ったような気もちで、学校で地域を学び、そこを訪れた人同士が交流をする。予約制で給食代込みで1日1500円かかるそうだが、大人たちに大人気だとのこと。大変、ユニークな事例だ。
あの時代に戻りたい、ノスタルジーな気持ちから「がっこうごっこ」が町おこしに貢献しているとは興味深い。
小学時代にタイムトリップすることで、わが人生をふりかえり、心新たに自分の反省を見つめ直し、また心新たに学ぶ心をもつ、新たな出会いを楽しむきっかけになれば、この「ごっこ」は有効だ。
ちびまるこちゃんを見ていると、確かに昭和の子供たちは「ごっこ」をよくしたのかもしれない。最近の子供はどうなのだろうか?
今の大人の方が、もしかしたら「ごっこ」に酔いしれたいのかも?
それにしても、「ごはん」と「牛乳」は確かに合わないけれど、「揚げパン」と「ミルク」
は最高のマッチングだ。そろそろ、私も「ごっこ」が懐かしい?いや、揚げパン以外はまだいいかな。

カテゴリー: Essay (Word) パーマリンク