今、ジャーナリズムの入り口について、少しだけを勉強を続けているが、戦争と
報道というテーマからさらに一歩進んで、戦争より恐ろしい「アパルトヘイト」
について、現地取材され、記録に残したジャーナリストの取り組みを知り、
これまた大変ショックを受けた。
今、現実に起こっているウクライナへの侵略戦争だけでも十分の衝撃である
のに、戦争というのはある意味単純な構図で、人種差別政策の方が根が深く、
深刻であるという。
日本にいるとアフリカ世界のことを知る機会は少ないが、
ヨーロッパ列強時代、今、ロシアのことを攻めている各国も、当時は
侵略戦争を繰り返し、アフリカを植民地にしてきたのだ。
時代変われば、場所変われば、今、善人ぶっている人・国も
ひどいことをしてきたもんだ・・・。
歴史とは、権力が欲しい人間の欲望が生む悲劇の繰り返しなのか・・
と思ってしまう。
戦争は絶対良くない。罪なき尊いいのちを無駄になくしてはいけない。
と同時に、差別も区別もいけない。
この差別・区別から生まれる蔑視や無関心が、犯罪に発展することも多い。
南アフリカでの差別は、アメリカで今尚、続いている。
その現実と、ウクライナで起きていること。
もちろん、一度に大量に人のいのちを奪う戦争は、絶対に良くないが、
差別で人を殺めることも、絶対にあってはならない。
戦争はある期間がすぎたら、終わる。(今回のも早く終わってほしい)
しかし、差別や個別は、それぞれの心の根っこにあるものだから、
期間がエンドレスかもしれない。
その人が心を入れ替えない限り、その差別行為は続くのだ。
西側世界に目を向けるだけでなく、アフリカの悲劇をもっと学ぼう。
ふと、小学生のときに合唱団で歌った、黒人霊歌「深い河」の
メロディーが浮かんできて、胸が苦しくなる。
権力を手にする人、手にしたい人。
その対極にそれとは無関係に、虐げられていく人。
この両者がこの世の中に生きている。
とにかく、人を大切にしよう、感謝しよう。
すべてはそこからだ。