永遠のにいがた。

越後湯沢から浦佐を抜け、長岡へ向かう車窓。
トンネルを抜けるとそこは雪国であった・・・の言葉どおり、暗闇から急に現れる銀世界にはっと目が覚める。久しぶりの新潟の冬景色。そうそう、これこれ!と、新潟の冬の感動がよみがえる。地面が、空がキラキラ輝いているのだ。
夏には広々と広がる、色鮮やかな緑の田んぼが実に美しく、収穫の季節が楽しみになるが、雪化粧を施したこの真っ白な世界も、夏に劣らず美しい。
そういえば、上越新幹線で新潟と東京を往復し続けた十八年の歳月。毎年年度末が近づくと、いつか新潟出張も終わってしまうのか、この景色が見られなくなる日も来るのか・・と心配したこともあったがそんな心配も今は懐かしい。
私にとって、新潟との縁が切れることはない。上越新幹線に乗る最後の日など、想像しなくても良い。頻度は減っても、仲間が多く住み、はたらくこの越後の大地を忘れることはない。
久しぶりに銀世界を目の当たりにして、雪は人に厳しく憎いときもあるが、きれいで最高の存在であることを思い出した。
雪。ゆきどけの前に、再会できてよかった。

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