相手が喜ぶ小さなこと。

仕事で出会う人とも、親しくなりたい。その方がうまくいく。
とはいえ、とくに仕事での出会いでは、すぐにうちとけることは
難しいこともあるが、
ちょっとした工夫や演出で、親しくなることもある。

たとえば・・最近の打ち合わせには、ちょっとした駄菓子の類を
持参することが多い。
高いものでなく、昔ながらの安価なもの。
本当に10円や20円のものでも、相手かまわずもっていくこと
がある。珍しい、懐かしい点がポイントである。

これ、喜ぶかなあ。うけるかなあ。笑ってくれるかな~。
と想像しながら、こっそり出発前にバッグに忍ばせる。
「今日は何がいいかな~」という具合に相手の顔を浮かべ
手荷物点検だ。

実際、それを挨拶代わりに渡すと、相手の方は、ちょっと驚かれる。
「わあ、懐かしいわ~」「これ、まだあるの?」
「そうなんです。実は地元でつくっているんです」
と、そんな会話に。
一気に目じりが垂れたりして、そのあとの本題の会話がスムーズに
運ぶなんてことも少なくない。
その商品の高いか安いかではなく、気持ちが通うことが
大切だ。

相手が喜ぶこと、相手が好きなもの、そして共通の話題づくり。
ここから、相手との距離感は変わってくる。

この前お会いした方は、ビスケットのチョイスとかマリーとか、
あるいは、名古屋を代表する駄菓子?しるこサンドなど
昭和の懐かしき菓子類にとても反応され、そんな駄菓子のひとつふたつを
差し出すだけで、ほんとうに子どものように喜んでくれた。

まあ、永遠の「隣のおばちゃん・おねえちゃんマーサ」を
このまま突き進むだろうから
このお菓子作戦は、まずまずいい感じだ。

好きなものが共通していると、人は自然と心を開くものだ。
共通しているものが多ければ多いほど、さらに親しくなる。

ちょっとしたきっかけで、人は違う顔を見せてくれる。
仕事はもちろん本気でがんばっているけれど、その合間に
見せてもらえるあどけない笑顔。

みんな。昔は少年少女だったのだ~。
と、駄菓子のおかげでそんな時間も楽しんでいる。

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