仕事が楽しい!は最高の人生。

介護業界で脱サラをして、コロナ禍に閉店した喫茶店を借りて
デイサービスを始めた人がいる。
いわゆる福祉施設には見えない、喫茶店の中にあるリハビリ付
デイサービス施設という、不思議な空間。
おそらく日本でも類を見ないだろう。
その喫茶店が開店営業しているときに、お客さんとして利用していて
「こんな空間で介護事業ができたらいいな」と、思っていたら、
コロナの影響でお店が閉店・・それを知って、すぐ起業を決めたという。

コロナ禍で起業するというその勇気にもまず感心するが、
運とタイミングもあったのかもしれない。
喫茶店として出来上がった空間であるので、とても快適だ。
利用者は、毎日喫茶店に来ていると思い込んでいる人もいるそうだ。
「あれ?モーニングに来ただけなのに、なんで風呂に入るんだ?」
と言われる利用者もおられるようで、なんだか微笑ましい。
デイサービスに行かされるより、喫茶店にモーニングに行く方が
楽しく、通いたくなるかもしれない。
ほんとうに不思議なことに、その店(施設)に一歩足を踏み入れた
だけで、元気のオーラを感じる。
代表はじめスタッフたちが大きな声で、利用者ひとりひとりに、
一生懸命働きかけ、楽しいコミュニケ―ションを仕掛けている。
その会話を聴いていても、とても楽しくなる。
なんで、ここまで元気に対応できるのか、そこに感動して胸が
あつくなる。

利用者さんは突然入院するかもしれない、亡くなるかもしれない。
だから、今日を元気に生きてもらうためにサポートをする。
利用者さんにとって、今日が、楽しいことをいつも考える。
明日も元気に!と思える今日になるように、瞬間瞬間に心を込める。

私はここのサービス、コミュニケーションの様子を見ていて
何か一緒にしたい、地域を元気にしたいと思うようになった。
全身全霊をひとりひとりの利用者に向け、その人たちの変化を見ながら
対話をしながら、楽しいひとときを演出し続けている。
介護してあげる。という上から目線がみじんもない。
何より、前向きに全力投球されている姿に心打たれた。


「この仕事、楽しいんですよ。やっぱり現場が好きなんです」
本当に楽しそうに、仕事をされている。それが利用者のみなさん
にも伝わるのだ。だから、リピーターが多く、人気がある。

脱サラしたのは、利益のために働くのが嫌だったとのこと。
結果はあとでついてくる。数字はあとでついてくる。

自分がやりたいことを仕事にする。
これは、本当に幸せなことだと思う。
改めて。私がやりたいことは?

仕事を楽しくしたい。そうなるように。
自分ができることで、周囲を元気に明るくしたい。

寒くなってきたが、ハートは熱く、今週もスタート!

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