この季節、さまざまな消費欲をかきたてるムードに背中を向けたい
自分がいる。
たとえば、大晦日や初売りの大型店舗、駅の喧騒・・・想像するだけで
気が重い。コロナ前、この時期は日本から離れた何年かもあった。
最近は海外脱出も国内旅行もしない。年末早めに買い物を済ませ、
混雑する場所、時間には近づかないことにしている。
なるべく、騒がず静かに粛々、淡々と新年の扉を開けたいのだ。
大騒ぎするような歓びも、興奮もない。
この1年、日頃走り続けた人には、この時期は本当にゆっくり休養される
ことをすすめたい。
といっても、年末年始もさまざまな恒例行事が続き、なかなかそうはできない
のが忙しい日本人のつとめかもしれないが・・・。
できる限り、1年のはじまりだからこそ、静かに自分と向き合う時間にしたい。
読む時間も撮れず本棚にストックされている本たちを手に取る時間、
モノを考え、自分の進む道を整理する時間、懐かしい人を想い出す時間・・・。
大切な方に年賀状を書く時間・・・。
普段の時間とは違う時計で新年を迎えたい。
人間、節目や区切りがあることで、何かを始められる、
一度締めることで、また走り出すことができる。
とにかく静かに過ごしたい。
そして、孤独を楽しみたい。
実は、とても贅沢な正月をおくろうとしているのかもしれない。