平和なふるさと。

上の写真は、わがふるさと岐阜の駅前広場だ。
金ぴかの銅像は、かの織田信長公。出身はお隣
愛知県であるが、岐阜城の主であったため、
岐阜が誇るヒーローであり、岐阜の名付け親
でもある。
春は道三まつり、秋は信長まつりと、毎年開催
されていることは知っているが、これまでは
まあ地元がちょっと盛り上がる程度のローカル
なお祭りという認識である。しかもコロナで
随分ご無沙汰している感じであった。

ところが、このポスターを見たときから何か
違っていた。
「今回の信長まつりのポスターはなんだかいつも
と違ってイケメン。誰?」ちょっと気になる。
そして、祭りの告知や抽選の様子について、
マスコミが騒ぎ始めて、びっくり仰天。
あれは、キムタクのポスターだったのか。

ということで、この写真の岐阜駅はまつり前日から
多数の観光客が岐阜入り、そしてまつり当日は
史上初の大賑わい。どうやら人口の倍の人が
岐阜に、キムタク信長を拝みに来られたと
全国ニュースでも報道され、これまたビックリ。

あの閑散とした廃れた寂しさ漂う岐阜の繊維街周辺に、
柳ケ瀬にこんなに大勢の人が溢れるとは・・・。
しかも女性客が続々・・・。
メディアの影響、映画の影響・・・。
とにかく、
岐阜市内での話題は、これ一色?。
しかもイベントが終わって2日経っても、
地元新聞社では、入り口でまつり翌日の朝刊を
販売していた。こんなことは、これまでないこと。
キムタクが一面に載っている岐阜新聞とは、レアもの
保存版である。

「キムタク見た?」がしばらくの合言葉になりそうだ。
ソウルでの惨劇があったばかりで、警備体制も厳重で
あったようであるが、まあ、事故もなく、平和に
無事終わって良かった。

街は再び、いつもの岐阜に戻り、とても静かだ。
これが岐阜だ。メディアで騒がれる街ではない。
でも、なんだか町中に興奮の余韻があるのが面白い。
外し忘れられた街角のポスターを見ながら、
ふるさとの平和を改めて感じた。

信長のことは、実は何年も前からマークしており、
曲も書いている。
来週の岐阜新聞社でのコンサートでは、
こんな話題と演奏もタイムリーかもしれない。

ああ、平和なふるさと。永遠であれ。


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